海上自衛隊岩国航空基地の第81航空隊所属U-36A多用機が2021年3月17日(水)、機体の部品を一部紛失しました。当日の飛行後、点検時に紛失が確認されました。
このU-36A多用機は3月17日(水)、10時36分に岩国航空基地を離陸し、山口、広島、島根、広島、山口の順に上空を飛行し、13時27分に岩国に着陸しました。飛行高度はおよそ5,400メートル(m)から5,700mでした。紛失が判明した部品は、NO.1エンジンアフターボディリベット計3箇所です。アルミニウム製で直径約4ミリメートル(mm)、長さ2mm、または4mmで、重さは約0.5グラム(g)、または0.8gです。
これを受け、山口県、岩国市、柳井市、周防大島町、和木町で構成する山口県基地関係県市町連絡協議会は、岩国基地に原因の早期究明、機器の点検整備や安全点検の徹底、再発防止を要請しました。2020年11月にも、同様の部品落下が発生、再発防止を要請済みで、遺憾の意を表明しています。
U-36A多用機は、リアジェット36Aをベースとした海自初のジェット機です。運用する4機全てが岩国航空基地の第81航空隊に配備され、主に艦隊訓練支援機として使用されています。