イタリア海軍軽空母「カヴール」、F-35Bの運用へ前進

イタリア海軍軽空母「カヴール」、F-35Bの運用へ前進

ニュース画像 1枚目:エレベータで格納庫へ移動するF-35B
© U.S. Navy photo by Dane Wiedmann
エレベータで格納庫へ移動するF-35B

F-35統合プログラム・オフィスは2021年3月、イタリア海軍に対して、軽空母「カヴール(CVH-550)」でF-35BライトニングII戦闘機の運用許可を勧告しました。イタリア海軍は、2月下旬からバージニア州ノーフォークで第5世代戦闘機との統合試験を開始し、F-35Bが着艦したことを公表していました。一連の評価試験は、3月26日(金)に終了しています。

5週間に渡るカヴールでの海上飛行試験では、115回以上のスキージャンプを利用した短距離離艦、120回以上の垂直着艦、2回の垂直離艦が実施されています。これらの離着艦のあと、アメリカ海兵隊とイタリア海軍によるデータ分析を経て、安全な飛行運用が可能と確認されました。

今後は、海上試験データの評価、フライトクリアランスと耐空性に関する文書整備を経て、4月までに軽空母を利用したF-35Bによる安全な離着艦が可能になると見られています。

F-35Bは垂直離着陸が可能な第5世代戦闘機で、アメリカ海兵隊に加え、イタリア海軍も15機を導入します。カヴールはF-35Bを格納庫に10機収容でき、甲板に6機を駐機可能です。このF-35Bへの対応として、イタリア海軍は2020年2月までに改修を終えていました。

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