KC-390ミレニアム、同じ機種間の空中給油能力を獲得

KC-390ミレニアム、同じ機種間の空中給油能力を獲得

ニュース画像 1枚目:KC-390の空中給油
© Embraer
KC-390の空中給油

ブラジル空軍は2021年3月26日(金)、エンブラエルKC-390ミレニアムの2機による空中給油能力を獲得したと発表しました。認可を前にしたデモフライトは、エンブラエル社のガヴィアン・ペイショート拠点を使用して実施されました。

空中給油はKC-390ミレニアムの2機を使用。空中給油はプローブアンドドローグ方式で、燃料容量35トンを毎分最大1,500リットル、給油中の飛行速度は最大で時速560キロ、高度は600〜9,500メートル程度で対応が可能です。

この機能により、KC-390ミレニアムの運用者は輸送能力を拡大でき、捜索・救難活動時は任務の自律性を確保しつつ、航続距離を延長できます。また、給油中の飛行性能についてエンブラエルは、KC-390専用に開発したフライ・バイ・ワイヤ・システムの制御により、乗員の負担が少ない状態で給油能力の実証ができたと説明しています。

エンブラエルによると、初飛行からこれまでブラジル空軍に納入済みの4機を含め、飛行時間は2,500時間超を記録しています。この機種は、ブラジル空軍に加え、ポルトガル空軍とハンガリー空軍からも契約を獲得しています。

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