マイナビと日経が共同で実施した「2022年卒大学生就職企業人気ランキング」が発表されました。文系総合ランキングでトップ5の常連だった日本航空(JAL)、全日空(ANA)は、新型コロナウイルスの打撃を受け、2022年はJALが45位、ANAは64位に大きくランキングを下げています。
国内航空会社でもっとも多くの人員を採用するANAとJALを中心とする2グループは、2022年度卒の採用活動の開始を前に、運航乗務職、障がい者採用など一部の採用以外は中止する方針を示しています。2022年卒は、2020年12月から2021年3月に調査が実施されており、2020年11月にはANAが新卒採用の大幅圧縮、2021年2月にはJALグループも同様の採用方針を示した影響も大きく受けたとみられます。
2022年卒が企業を選定する理由として、「安定している」が18.0%で1位。次に「やりたい仕事ができそう」が13.4%、「業界上位である」「将来性がある」が11%台と続いています。
選定理由の「安定している」は、過去5年間を振り返ると最も高い割合が続いており、2018年卒が13.5%、2019年卒が13.6%、2020年卒が16.9%、2021年卒が15.6%でした。年々その比率が上がっているものの、2022年卒は18.0%と、コロナの影響を受け、さらに安定志向が高まっていると見られます。
このほか、旅行や航空業界はコロナの打撃で軒並みランキングを下げ、2021年卒・2020年卒ランキングで1位だったJTBグループも、2022年卒では35位にランクダウンしています。
■過去5年間の大学生(文系)就職企業人気ランキング(JAL・ANA)卒業年 | JAL | ANA |
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2022年 | 45位 | 64位 |
2021年 | 4位 | 2位 |
2020年 | 5位 | 2位 |
2019年 | 2位 | 1位 |
2018年 | 3位 | 1位 |