3代目「しまもり」運用開始、歴代の沖縄県警ヘリを振り返る

3代目「しまもり」運用開始、歴代の沖縄県警ヘリを振り返る

ニュース画像 1枚目:今回導入された「しまもり(3代目)」JA01RP (MOR1(新アカウント)さん2021/01/07撮影)
© FlyTeam MOR1(新アカウント)さん
今回導入された「しまもり(3代目)」JA01RP (MOR1(新アカウント)さん2021/01/07撮影)

沖縄県警察は2021年4月16日(月)、新たな県警ヘリコプター「しまもり」の運航始め式を行いました。導入されたヘリコプターはレオナルド製AW139型の機体記号(レジ)「JA01RP」です。2000年2月に導入、2020年8月に退役したユーロコプター製AS365型のレジ「JA21RP」から置き換わるものです。愛称「しまもり」が引き継がれ、最新機は3代目になります。

沖縄県警察は2機のヘリコプターを運用していましたが、2020年8月に「しまもり」が退役し、それ以降は1機体制でした。3代目「しまもり」の運航で、2009年1月に導入したアグスタウエストランド製AW109型の「なんぷう」と2機体制に戻ります。

これまで、沖縄県警では現在運用中の2機を含む5機のヘリコプターを導入しています。

レオナルド製 AW139「しまもり(3代目)」JA01RP 2021年〜

ニュース画像 1枚目:今回導入された「しまもり(3代目)」JA01RP (MOR1(新アカウント)さん2021/01/07撮影)
© FlyTeam MOR1(新アカウント)さん
今回導入された「しまもり(3代目)」JA01RP (MOR1(新アカウント)さん2021/01/07撮影)

AW139型機はアグスタウェストランド社、現在のレオナルドが開発した中型双発ヘリコプターです。日本では、海上保安庁、北海道・宮城・大阪の各県警、東京・埼玉県などの防災ヘリコプターとして、数多く導入されています。

アグスタウェストランド製 A109「なんぷう」JA22RP 2009年〜

ニュース画像 2枚目:なんぷう JA22RP (yanaさん2009/05/29撮影)
© FlyTeam yanaさん
なんぷう JA22RP (yanaさん2009/05/29撮影)

A109型機はアグスタ社が開発、1971年に初飛行した軽量双発ヘリコプターです。1976年から運用され、2000年7月以降にアグスタウェストランド社、さらに2017年にレオナルド社に引き継がれ製造されています。救急や捜索、法執行機関で主に使用されてきたロングセラー機。日本では警視庁、北海道、大分など多くの県警が運用しています。

ユーロコプター AS365「しまもり(2代目)」JA21RP 2000年〜2020年

ニュース画像 3枚目:しまもり(2代目) JA21RP(スカイマンタさん2012/04/12撮影)
© FlyTeam スカイマンタさん
しまもり(2代目) JA21RP(スカイマンタさん2012/04/12撮影)

アエロスパシアル社が開発、1975年に初飛行した4.5トンクラスのタービン双発ヘリコプターです。派生型のAS365N3+以降の発展型をユーロコプターがEC155、エアバス・ヘリコプターズがH155の名称で販売を継続しています。一連の機体愛称はドーファンで、日本では民間企業、消防、警察と50機超の運用実績があります。

ベル 206「しまもり2号」JA9499 1996年〜2009年

ニュース画像 1枚目:今回導入された「しまもり(3代目)」JA01RP (MOR1(新アカウント)さん2021/01/07撮影)
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今回導入された「しまもり(3代目)」JA01RP (MOR1(新アカウント)さん2021/01/07撮影)

「しまもり2号」は、1987年から1996年まで富山県警察でも活躍していました。このベル206は、1960年代にベル・ヘリコプター社が開発し、民間から軍用まで世界各地で幅広い用途に使用された機体です。ジェットレンジャー、ロングレンジャーなどの愛称が付く派生型があります。「しまもり2号」は、胴体を延長し客室座席が7席の206Lロングレンジャーでした。

ベル 222「しまもり(初代)」JA9547 1980年〜2000年

ベル222はベル・ヘリコプター社が開発した小型の双発ヘリコプターです。胴体横に車輪引き込みのスペースが設けられています。日本では警察庁が5機を採用しましたが、バブル期に税金対策として法人が所有した機体としても知られています。

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