航空幕僚監部は2021年4月22日(木)15時7分ごろ、築城基地所属のF-2戦闘機2機が接触し、部品などが落下する事案が発生したと発表しました。接触した2機は、機番「83-8134」のF-2Bと「13-8558」のF-2Aでした。F-2Bは2人乗りの複座型、F-2Aは1人乗りの単座型です。
F-2の2機は、築城基地から山口県沖の訓練空域に編隊飛行で進出中に接触しました。その際、機体の衝突防止灯、放電索が落下したものです。発生場所は山口県花尾山付近の上空でした。F-2Bの複座には、民間のカメラマン1名が搭乗しており、パイロットを含め3人に怪我などはありませんでした。
築城基地所属のF-2は、2018年11月に洋上での訓練を終了し、相互外観点検を実施中に空中接触する事案が発生しています。この際にも2機は無事に基地へ帰還しています。この事案発生時には再発防止策として、空中接触事案を防ぐ再発防止教育を実施し、空幕から全部隊に(1)厳正な指揮とその安全管理の徹底、(2)高い安全意識の堅持、(3)基本の遵守と相互の連携の3点からなる「空地における各種事故等の防止」を通達していました。