クイーン・エリザベス出港まで慌ただしく準備するダムバスターズ

クイーン・エリザベス出港まで慌ただしく準備するダムバスターズ

ニュース画像 1枚目:マーハム空軍基地で翼を休めるF-35BライトニングII
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マーハム空軍基地で翼を休めるF-35BライトニングII

イギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス(R08)」が初めて実戦配備される極東に向けた航海への出港前、イギリス空軍の第617飛行隊はマーハム空軍基地で準備を整えています。イギリス空軍の第617飛行隊は、同国で初めてF-35BライトニングIIを配備した部隊で、R08を旗艦とする空母打撃群「CSG21」の遠征中には、日本に所在するアメリカ軍の部隊と共同訓練も想定されています。

「CSG21」は、空母「クイーン・エリザベス」の初の実戦配備で、およそ26,000海里以上を航行する計画です。その主要な航空勢力として、第617飛行隊「ダムバスターズ」のF-35Bが艦載され、日本付近にまで遠征予定です。

「ダムバスターズ」は、第2次世界大戦時の作戦での活躍からその愛称が付けられ、現在まで歴史を継承。F-35への機種更新で新たな歴史を刻み初め、今回の艦載機としての任務は新たな1ページとなります。日本を含む極東への航海を前に、CSGはスコットランド沖で実施されるNATOの年次演習「ジョイント・ウォリアー(Joint Warrior)」に参加予定です。

ニュース画像 1枚目:空母「クイーン・エリザベス」での艦載機たち
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空母「クイーン・エリザベス」での艦載機たち

出港を前にマーハム空軍基地ではこの6カ月間、「CSG21」に向け、ロジスティクス計画の策定と対応が進められてきました。洗浄機からエンジンまで運航支援の準備は膨大で、F-35のエンジン搭降載のためのクレーン1つとっても、その機器の準備、対応する適切なチーム構成、作業現場の確認など全てを確認しています。

なお、空母「クイーン・エリザベス」にはダムバスターズのF-35Bに加え、アメリカ海兵隊第211海兵戦闘攻撃飛行隊(VMFA-211)「ウェークアイランド・アベンジャーズ」のF-35B、10機も艦載されます。この2飛行隊を、第617飛行隊の支援隊が海上での任務に支障が及ばないよう支援します。

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