4月の空港検疫、インドから無症状隔離中に死亡 PCR検査陽性者数306名

4月の空港検疫、インドから無症状隔離中に死亡 PCR検査陽性者数306名

ニュース画像 1枚目:空港検疫での陽性者数、症状 2021年4月 (5/19更新)
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空港検疫での陽性者数、症状 2021年4月 (5/19更新)

厚生労働省によると2021年4月、日本入国時の空港検疫で判明した新型コロナウイルス感染症の陽性者数は計306名でした。検疫集約空港としてPCR検査を実施し、海外から日本への入国を受け入れている5空港別の内訳は、成田170名、羽田83名、関空48名、中部3名、福岡2名です。4月の陽性者数は、3月の172名から134名増でした。さらに4月は、インドから入国した無症状の方が隔離療養中に亡くなる事案が発生しました。

変異株に対して空港検疫では、インドに加え、周辺のパキスタンとネパールを加え、水際対策を5月10日(月)から強化する方針です。強化策は、アプリやビデオ通話での状況確認を実施する14日間の待機期間のうち、入国後6日間は国が確保する宿泊施設で隔離・留める方針です。

陽性者数
2021年2月 74
2021年3月 172
2021年4月 306
2021年5月 38 (5/5まで)

陽性者の旅行エリア別で見ると、最も多い国は、インドの80名、次いでパキスタンの68名、さらにフィリピン29名、ネパール28名、アメリカ20名と続きます。地域単位ではアジア230名、アフリカ23名、北米とヨーロッパが21名ずつ、中東8名、南米5名となり、中米・カリブからの陽性者はありませんでした。

4月は陽性者数が3月から大幅増となったことに加え、検疫所の宿泊療養施設に入所していた方が死亡する事案も発生しています。4月26日(月)にインドから成田空港へ到着し、検疫で陽性となった50代男性は無症状でした。療養中に発熱や咳などの症状が見られ、5月3日(月・祝)にお亡くなりになりました。

陽性者306名の症状は、無症状が271名、発熱22名、咽頭痛や咳などの症状を含むその他が13名でした。年代別は、30代が88名と最も多く、次いで20代が64名、40代が58名、50代が53名となっています。

■空港別陽性者判明数 (人)
空港 2月 3月 4月
成田空港 43 102 170
羽田空港 17 34 83
関空空港 14 31 48
中部空港 - 4 3
福岡空港 - 1 2
合計 74 172 303

※2021/5/19 追記:厚生労働省が4月の空港別 病原体保有者の数値更新を受け、5月7日(金)に配信した当時の数値を更新しています。配信前は「PCR検査陽性者数303名」としていましたが、「PCR検査陽性者数306名」に修正。これに伴う各所の数値を更新しています。

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