海上自衛隊は2021年5月11日(火)から5月17日(月)まで、東シナ海で日米豪仏共同訓練(ARC21)を実施しています。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた防衛協力関係の強化を目的とした4カ国による訓練です。
海自はヘリコプター搭載護衛艦「いせ(DDH-182)」、護衛艦「あしがら(DDG-178)」「あさひ(DD-119)」「こんごう(DDG-173)」、輸送艦「おおすみ(LST-4001)」に加え、ミサイル艇、哨戒機、潜水艦が参加します。
アメリカ海軍からはドック型輸送揚陸艦「ニューオリンズ(LPD-18)」、P-8A哨戒機、MV-22オスプレイ、オーストラリア海軍からフリゲート艦「パラマッタ(FFH-154)」、フランス海軍は強襲揚陸艦「トネール(L9014)」とラファイエット級フリゲート「シュルクーフ(F711)」が参加します。フランス海軍の2隻は、「瀬取り」への対応で東シナ海を含む日本周辺海域で警戒監視活動を実施しており、5月9日(日)には佐世保に入港していました。
訓練は、海上自衛隊に加え、陸上自衛隊の水陸機動団と西部方面航空隊所属CH-47JA、AH-64、航空自衛隊の西部航空方面隊所属F-2戦闘機も参加し、防空、対潜、着上陸訓練を実施します。
同時期には、陸上自衛隊の霧島演習場で陸自、アメリカ海兵隊、フランス陸軍による陸上訓練を予定しています。ここではCH-47JA、AH-64などで部隊の輸送・展開、霧島演習場内の「霧島市街地訓練センター」を使う市街地戦を想定した訓練が予定されています。