エアバス、トゥールーズで最新のA320最終組み立てライン導入に着手

エアバスは2021年5月12日(水)、トゥールーズ工場でA320ファミリーの機体最終組み立て作業の近代化に取り組むため、ライン改修を開始したと発表しました。コロナ禍前、トゥールーズにおけるA321生産ライン導入計画が決定していましたが、民間機の製造を約40％削減することが決まり、着手は保留されていました。エアバスは2023年から2025年にかけて市場が回復し、単通路機の生産機数をコロナ前の水準に戻す可能性があるとして、このプロジェクトを再開します。

A320/A321最終組立ライン(FAL)のデジタル化を進め、トゥールーズで稼働していたA320のFALの1本を更新します。旧A380の製造ラインに設けられ、2022年末までに稼働予定です。

現在、A321の最終組み立てラインは、ドイツのハンブルク、アメリカ・アラバマ州のモービルにある2拠点に設けられています。最新の組み立てラインを加えることで、労働条件や生産体制の流れを改善し、品質や競争力の向上に取り組みます。また、A321の生産で柔軟性を高め、2023年からハンブルクで本格化するA321XLRの生産体制を支援します。