ボーイングは2021年5月13日(木)、セントルイス工場で手がけているT-7Aレッドホーク初号機の胴体について前部と後部が30分以内に接合されたと公表しました。アメリカ空軍向けで初の「eシリーズ」航空機として、エンジニアリングと3D設計などデジタル・テクノロジーの利点を証明する事象と説明しています。T-7Aレッドホークはボーイングとサーブが共同開発し、アメリカ空軍の次期ジェット練習機として提案が採用されています。
このデジタル技術による接合は、従来に比べて95%の時間短縮となり、大幅な品質向上が実現します。ボーイングはこの20年間、開発してきたデジタル技術を駆使し、製造・組み立てに技術力を注ぎ込み、T-7Aジェット練習機をこれまでより速く、高品質の航空機として納入するとコメントしています。
接合された後部胴体は、サーブがスウェーデンのリンショーピンで設計・製造し、セントルイスに運び込まれました。ボーイングのセントルイス工場で整備士たちによって前・後ぴったりと並べられ、接合作業に入りました。
T-7Aレッドホークの製造は2021年2月に開始され、2021年後半から2022年初頭にかけて、ロールアウトする見込みです。試験飛行機として5機が製造・開発され、アメリカ空軍には計351機が納入される予定です。