成田国際空港は2021年5月21日(金)、空港でのCBRNEテロ事案発生時の対処能力向上、関係機関の連携強化を目的とした訓練を実施します。CBRNEテロは、化学(Chemical)、生物(Biological)、放射性物質(Radiological)、核(Nuclear)、爆発物(Explosive)によるテロ活動を指し、近年は重要施設でその危険性に備えた訓練が実施されています。
今回は特に東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を前に、16機関から人員およそ150名、車両40台ほどを使い、対応を確認します。訓練は2部構成で、第1部は爆発物処理対応訓練、第2部はテロ事案対応訓練で実施します。時間は20時から22時30分で、場所は第2旅客ターミナルビル本館3階出発ロビーとカーブサイドです。
爆発物処理では、持ち主不明の放置物から爆発物反応が確認されたことを想定し、警備員による旅客などの避難誘導、立ち入り規制、警察による爆発物処理と事案収束まで一連の動きを訓練します。
テロ事案対応では、原因不明の爆発で多数の負傷者が発生したと想定。航空会社や警備員などによる避難誘導、警察・消防の救出救助活動や応急救護活動、各指揮本部、現地調整所の設置・運用と事案収束まで一連の動きを訓練します。
訓練は新型コロナウイルス対策として参加者のマスク着用、訓練前の検温と健康チェックシートの提出、手指消毒、手袋着用などの感染症予防対策、ソーシャルディスタンスに配慮しながら実施します。
■参加機関 ・東京航空局成田空港事務所 ・東京出入国在留管理局成田空港支局 ・東京税関成田税関支署 ・成田国際空港警察署 ・成田国際空港警備隊 ・成田市消防本部 ・成田赤十字病院 ・成田国際空港航空会社運営協議会 ・日本医科大学千葉北総病院(日本医科大学成田国際空港クリニック) ・セコム ・全日警 ・成田空港警備 ・航空保安事業センター ・ジェイ・エス・エス ・NAAセーフティサポート ・成田国際空港