アメリカ3大航空会社のアメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空は、ワクチン接種が進み、航空需要が戻る傾向を受け、サービスや運航便の拡大に舵を切っています。
アメリカン航空は、利用者の増加にあわせ5月初旬から、アドミラルズクラブ・ラウンジを各地で再開しています。アトランタ、フェニックス、マイアミで再開、オースティン、ナッシュビル、ワシントンDCのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港では営業時間を拡大し、利便性の確保に取り組んでいます。サンパウロ、メキシコのラウンジも営業を再開しています。
再開にあわせ、ダラス・フォートワース国際空港ターミナルAのアドミラルズクラブでは、タッチレスで入室する実証を開始。コロナ禍を考慮し、携帯電話や財布を取り出すことなく、顔認証技術で会員資格を確認する仕組みです。人・モノの接触を避けながら、快適・スムーズに入室できるようサービス向上に取り組んでいます。ラウンジ内で提供するメニューもリニューアルし、モバイル機器でフードやドリンクを注文できるシステムも導入をトライアルしています。
ユナイテッド航空は、7月の運航便数を増やします。6月と比べ1日400便を追加し、アメリカ国内線だけでなく、国際線ではヨーロッパ行きを中心に運航便に加えます。これにより、コロナ禍前の2019年7月と比べるとアメリカ国内線は80%程度の水準にまで回復します。国際線では、本拠地ニューアーク発着のクロアチア・ドブロブニク線を7月1日(木)に繰り上げて再開、デイリー運航のアテネ線をボーイング777-200ER型に大型化するなど、提供座席数を増やします。
デルタ航空は、観光客にもワクチン接種を実施するニューヨーク発着便を拡大。7月には1日300便運航にまで便数を回復させます。これにより、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港とラガーディアの2空港発着で約100都市を結びます。アメリカ国内線ではシャーロット、ダラス・フォートワース、シンシナティ、インディアナポリス、ワシントン・ダレスと7路線を4〜5月に再開。5月1日(土)から、ニューヨーク/レイキャヴィーク(アイスランド)線を再開しています。
また、デルタ航空もユナイテッド航空と同様に、JFK発着でアテネ線の直行便を5月下旬からデイリー運航を再開、7月2日(金)からドブロブニク線を再開する予定です。