アメリカ海軍の空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」が2021年5月19日(水)9時57分、横須賀を出港し、定期パトロールの任に着きました。これを前に横須賀を5月11日(火)に出港、5月16日(日)に入港しており、5月13日(木)に本格的な出航前の海上試運転を終えています。硫黄島では空母艦載機着陸訓練(FCLP)も実施済みで、岩国基地を拠点とする第5空母航空団(CVW-5)の固定翼機、F/A-18E/Fスーパーホーネット、EA-18Gグラウラー、E-2Dアドバンスドホークアイ、C-2Aグレイハウンドが、海上で着艦する予定です。
CVN-76はコロナ禍中で2回目の長期パトロールの任務に就きます。寄港地などは明らかにされていません。乗り込んだ海兵は、コロナワクチン接種は任意で、アメリカ海軍は接種していない場合は行動制限を設ける規則を定めています。今回の出港で海兵がどの程度、ワクチン接種済みかは不明です。
アメリカ海軍は今回の出港でアジアインド太平洋地域の同盟国、パートナーと共に海洋の自由を確保するため、「力による平和」維持を目指した活動を続けるとコメントしています。今回のパトロールでは、日本にも寄港を予定しているイギリス海軍の空母「クイーン・エリザベス」との共同訓練の可能性もあり、その動向は注目されます。
なお、CVN-76の前回のパトロールは2020年6月8日(月)に横須賀を出港、8月、9月に24時間未満の短時間に横須賀へ寄港していますが、帰港は11月14日(土)と約5カ月の任務でした。その後、横須賀で定期整備を受けていました。