ユナイテッド航空、運用時間外に都心上空新ルート使用 緊急事態を宣言

ユナイテッド航空、運用時間外に都心上空新ルート使用 緊急事態を宣言

ニュース画像 1枚目:過去に羽田で撮影された「N26960」 (PASSENGERさん撮影)
© FlyTeam PASSENGERさん
過去に羽田で撮影された「N26960」 (PASSENGERさん撮影)

ユナイテッド航空のシカゴ発羽田着UA881便が2021年5月21日(金)、東京都心の上空を通過する新ルートを運用時間外に使いました。この便はボーイング787-9型、機体記号(レジ)「N26960」で運航されていました。

主翼スラットのトラブル発生を受け、12時45分ごろの銚子沖でパイロットが緊急事態を宣言。C滑走路の使用を管制に要請。管制もこの要請を許可して北側から進入、C滑走路に着陸しました。ユナイテッド航空のウェブサイトによると、羽田到着は13時33分でした。Flightrader24の航路はC滑走路を使用する際の規定ルートです。この機体は、すでにUA882便として羽田を離陸、シカゴに戻る折り返し便を運航しています。

「N26960」は2015年11月にユナイテッド航空が導入した機体です。エンジンはGEnx-1Bを搭載、機内はビジネス48席、エコノミー204席の仕様です。この機体は、5月7日(金)にサンフランシスコ発成田着を運航後、成田/ニューアーク線で往復後、5月10日(月)以来の日本への飛行でした。直近ではシカゴ/ロンドン線、シカゴ/デリー線を運航していました。

なお、都心を通過する新ルートは、南風時に15時から19時のうちおよそ3時間程度、運用するものです。ただし、今回のような緊急事態を宣言している場合など、時間外でもパイロットの要請を受けた場合、新ルートを通過する場合もあります。5月21日(金)は15時ごろから18時ごろまで約3時間、都心を通過する新ルートを使用。その他の時間の着陸はB滑走路、C滑走路の海側からの進入でした。

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