イギリス海軍のクイーン・エリザベス級空母「クイーン・エリザベス(R08)」は2021年5月22日(土)、エリザベス女王の見送りを受け、初の実戦配備のためポーツマスを出港しました。初の作戦任務は7カ月半を予定しており、日本を含むアジア各地に向かいます。日本では自衛隊との演習も予定されています。
出港前にクイーン・エリザベスは5月初旬から、スコットランド沖での演習に参加。さらに、クイーン・エリザベス級空母の姉妹船「プリンス・オブ・ウェールズ(R09)」と共にイギリスの空母2隻が揃って海岸線を航行。出航前には、エリザベス女王自ら「クイーン・エリザベス(R08)」に乗船し、水兵たちを激励しました。
「クイーン・エリザベス(R08)」を旗艦とするクイーン・エリザベス空母打撃群(CSG)は、イギリス海軍をはじめ、イギリス空軍、アメリカ海兵隊、オランダ海軍の艦船、航空機で構成しています。インド、日本、韓国、シンガポールを含む40カ国を訪問し、26,000海里を航行する計画です。
航路途中の地中海では、フランス海軍の空母「シャルル・ド・ゴール(R91)」との訓練を皮切りに、アメリカ、カナダ、デンマーク、ギリシャ、イスラエル、イタリア、日本、アラブ首長国連邦など同盟国の海軍や戦闘機などと共に、演習に実施します。
■クイーン・エリザベス空母打撃群 <旗艦>クイーン・エリザベス(R08) ・45型駆逐艦 ダイヤモンド(HMS Diamond:D34) ・45型駆逐艦 ディフェンダー(HMS Defender:D36) ・23型フリゲート ケント(HMS Kent:F78) ・23型フリゲート リッチモンド(HMS Richmond:F239) ・タイド型給油艦 タイドスプリング(RFA Tidespring:A136) ・補給艦 フォート・ヴィクトリア (RFA Fort Victoria:A387) ・アメリカ海軍 ザ・サリヴァンズ (USS The Sullivans:DDG-68) ・オランダ海軍 エバーツェン (HNLMS Evertsen:F805) <航空勢力> 617 SQN:ダムバスターズ F-35B VMFA-211:アメリカ海兵隊 F-35B 815 NAS:ワイルドキャットHMA.2 825 NAS:マーリンHC4/4A 845 NAS:ワイルドキャットHMA.2