エンブラエル、E145でセミ・プライベートジェット化仕様を提案

エンブラエル、E145でセミ・プライベートジェット化仕様を提案

ニュース画像 1枚目:セミ・プライベートジェット化した機内仕様
© Embraer
セミ・プライベートジェット化した機内仕様

エンブラエルは2021年5月25日(火)、エンブラエルE145型のセミ・プライベートジェット化の提案を発表しました。E145の各種派生系が対象で、エンブラエルが取得を目指している追加型式証明書(STC)を経て、改修が可能になります。

E145は、1995年8月11日(金)に初飛行。E135、E140、E145の3機種によるERJファミリーとして1,231機が製造され、E145では基本的には座席50席を搭載し、リージョナル機としての運航を想定しています。アメリカのリージョナル航空会社をはじめ、中米、南米、ヨーロッパ、アフリカと幅広い地域のリージョナル路線を運航する航空会社が現役として使用。その一方で、航空会社から退役する事例も多く見受けられます。ERJファミリーの3機種とも2020年に製造は終了しています。

エンブラエルによると、特にE145を利用し、セミ・プライベートジェット化された機体は2019年に21機、2021年には40機以上にのぼり、この2年間で倍増しています。セミ・プライベートジェット化はプレミアムシートを16席から28席まで搭載し、通路の両側に1席ずつを配置する座席構成です。

この改修により、コロナ禍に意識された機内でのソーシャルディスタンスを確保しつつ、利用者の快適性が向上。客室フロアをフラット化したり、頭上収納の取り外しで、乗客のスペースも広げられます。

利用イメージは、普段ファーストクラスを利用しているものの、さらに適切なオプションを求める顧客を想定。例えば、混雑する大型の主要空港を避け、プライベートターミナルでの乗降で時間を節約し、プレミアムな移動空間を提供する場合などです。

エンブラエルは、民間機だけでなくビジネスジェットでも実績があり、その装備品、構成などにも定評があり、フェノムに加え、最近では新たなPraetor(プラエトル)ファミリーを発表。さらにE145では、99.97%の粒子を捉え、綺麗な空気を提供できる超高性能の「HEPA」フィルター取り付けも可能になっており、一連の改修で移動時の快適性を高めるニーズに対応する考えです。これらの改修は、エンブラエルが認証するサービスセンターで対応が可能です。

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