海上自衛隊の徳島教育航空群のTC-90練習機が2021年6月3日(木)、徳島飛行場の滑走路に接触するインシデントが発生しました。これに伴い、滑走路が閉鎖されており、民間機の運航に影響が出ています。
報道によると、訓練中に離発着訓練をしていたところ左タイヤがバーストし、滑走路で動けなくなったと伝えられています。当該機は「6838」とみられます。訓練中に搭乗していた2名にけがなどはありませんでした。
画像や報道の映像によると、左側に機体が傾き、主翼の一部が滑走路から外れ草地に接地した状態が確認できます。すでに機体を移動させるため、重機で機体を吊り上げる作業が進められています。
海自TC-90練習機は、徳島教育航空群第202教育航空隊に集中的に配備されている機体です。固定翼機のパイロット養成課程で使用されている練習機で、キングエアC90をベースとした機体です。徳島航空基地所属のTC-90は2019年2月に滑走路に着陸した際、左のタイヤのバーストで滑走路に停止するトラブルが発生しています。
なお、滑走路閉鎖に伴い、徳島空港を発着する民間機に影響が出ています。日本航空(JAL)の徳島発羽田行きJAL456便は、11時45分出発予定でしたが、遅延。17時45分出発と6時間遅れで出発予定です。また、定刻17時45分のJAL462便は機材繰りのため欠航し、JL456便へ振替手続きしています。羽田発では、JAL461便の15時30分は欠航、JAL463便の18時25分は搭乗手続きを中断し、航空券の特別取り扱いを実施しています。
全日本空輸(ANA)の羽田/徳島線は午前のANA281、ANA282便は予定通り運航。羽田発ANA285便は17時10分を予定しています。折り返しの徳島発ANA286便も予定通り19時15分の出発予定です。
