キャセイパシフィック航空は、新型コロナウイルス・ワクチン接種済みの方を対象に遊覧フライトやマイルプレゼントキャンペーンを企画しています。ワクチン接種の増加を支援する取り組みで、キャセイはこの企画について「海外旅行の再開と人々が通常の生活を取り戻すための鍵」とコメントしています。対象は香港身分証の保有者で、日本在住者は応募できません。
キャンペーンで当たるフライトは、エアバスA320型機で運航する遊覧チャーター便で、ワクチン接種済み客室乗務員が接客します。キャセイはすでにパイロットの80%以上、客室乗務員の50%以上がワクチンの予約または接種を終えています。
日本でも航空会社のパイロット、客室乗務員のワクチン接種が始まると伝えられています。さらに世界へ目を向けると、少なくともワクチンを1回接種した人が人口の50%を超えたアメリカでは、大手航空会社は需要が回復する傾向があるとの理由で、運休していた路線の再開や停止中のサービスを次々と再開。ヨーロッパでも旅客数が回復傾向にあるとの統計を出している空港もあります。
日本国内では、高齢者へのワクチン集団接種が始まり、一部の大企業や大学での職域接種が開始されようとしています。緊急事態宣言が延長され、また夏の旅行計画も様子見といった状況ですが、日本航空(JAL)や全日空(ANA)では、大規模集団接種が開始された5月下旬から、旅行再開・業績回復への期待が織り込まれ、株価が連日上昇しています。一部では、16歳から64歳までの一般向けの接種を開始または検討している区市町村もあり、コロナ禍以前と全く同じとはいきませんが、新たな生活様式で楽しめる日常が戻ってくることが期待されています。