上級クラスの国内線機内食、実際どう?JAL、ANAの場合

上級クラスの国内線機内食、実際どう?JAL、ANAの場合

ニュース画像 1枚目:ANA プレミアムクラスの機内食 イメージ (チャンギーVさん撮影)
© FlyTeam チャンギーVさん
ANA プレミアムクラスの機内食 イメージ (チャンギーVさん撮影)

新型コロナウイルス感染症が世界的に流行して1年が経過。さらに旅行シーズンの夏休みに出かけられない状況は2回目となり、「飛行機に乗りたい!」気持ちが高まっている人が多いかもしれません。

全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)だけでなく、機内食ケータリング会社も自宅で楽しめる機内食を販売し、飛行機に乗った気分を楽しめるお取り寄せサービスを開始。これが大人気で、完売する状況が続いています。買えなくて残念な思いをされた方も多いでしょう。

でも、本当は飛行機に乗り、客室乗務員(CA)さんから受け取る機内食のワクワクが恋しいですよね。海外旅行が厳しいコロナ禍の現在、当分機内食は無理だと諦めることなかれ。実は国内線でも楽しめます!JALは「JALファーストクラス」、ANAは「プレミアムクラス」で機内食が提供されています。

旅行再開はまず国内から。そんな時は、ちょっと贅沢に上級クラスを利用すれば、機内食を楽しめます。実際の国内線の上級クラスの機内食はどのようなメニューか、FlyTeamの搭乗レビューから、本物の機内食を紹介します。

JAL「ファーストクラス」機内食を見てみよう!

ニュース画像 1枚目:日本航空 羽田(東京) → 福岡 搭乗写真:機内食・ドリンク (チャンギーVさん撮影)
© FlyTeam チャンギーVさん
日本航空 羽田(東京) → 福岡 搭乗写真:機内食・ドリンク (チャンギーVさん撮影)
【2021/05 日本航空 JL315 羽田(東京) → 福岡 の機内食】
昼食
アペタイザー:サーモンローフパイと野菜のピクルス
メイン:サーロインステーキ スパイシーラディッシュソース
パン:プチパン バター
デザート:カズノリイケダ アンディヴィデュエル
     チーズケーキ
     アンディヴィデュエル
ドリンク:パイパー・エドシック・キュヴェ・ブリュット NV

JL315便は羽田発10時55分で、羽田発の昼食時間帯にあたります。ランチには十分なメニューで、カトラリーと共に提供され、優雅なランチ気分が楽しめます。JALのウェブサイトにも機内食のメニューが記載されており、メニュー目当てに航空券を予約する場合、事前にチェックしましょう。

【チャンギーVさんの搭乗レビュー】「初国内線ファーストクラス搭乗 羽田(HND)>福岡(FUK)」

ニュース画像 2枚目:日本航空 新千歳(札幌) → 羽田(東京) 搭乗写真:機内食・ドリンク (naogooさん撮影)
© FlyTeam naogooさん
日本航空 新千歳(札幌) → 羽田(東京) 搭乗写真:機内食・ドリンク (naogooさん撮影)
【2021/03 日本航空 JL506便 新千歳(札幌) - 羽田(東京) の機内食】
この日の食事は、和食でメインが「牛ステーキ葱塩餡掛け」でした。柔らかいお肉でしっかり葱塩の味がついているのでお酒が進みます。

この機内食も昼食時間帯のメニューです。ランチだからと軽食でなく、しっかりボリュームもあるようです。搭乗レビューに記されているように、メニューによってアルコールと共に食事を味わえるのも、機内食の醍醐味でしょう。

【naogooさんの搭乗レビュー】「1時間45分遅れ・・・余裕のアップグレードでA359のファーストクラス

ニュース画像 3枚目:日本航空 羽田(東京) → 那覇 搭乗写真:機内食・ドリンク (delawakaさん撮影)
© FlyTeam delawakaさん
日本航空 羽田(東京) → 那覇 搭乗写真:機内食・ドリンク (delawakaさん撮影)
【2021/02 日本航空 JL903便 A350 羽田(東京) - 那覇】
離陸後30分で羽田発朝食メニューが手元に来ました、 メインは「鰆粕漬焼」の和食メニュー、 お供のドリンクは森伊蔵のロック、 食後は緑茶、締めはホットコーヒーの順でした。

国内線ファーストクラスを搭載した路線で最も長い羽田/那覇線は、時刻表では所要時間が2時間40分から3時間です。こちらのレビューのように長い時間、機内の雰囲気、そして機内食を楽しみたいと思う方にお勧めの路線です。

【 delawakaさんの搭乗レビュー】「少しでも長く乗りたいのに早着」

JALの国内線「ファーストクラス」は、羽田発着の福岡、札幌・新千歳、大阪・伊丹、沖縄・那覇線の4路線で機内食が提供されています。ファーストクラスの航空券は時期により異なりますが、羽田/伊丹線を7月に大人普通運賃で利用すると、片道36,650円など。閑散期の10月に時期をずらし、特便割引で利用すると20,150円、または2万円を切る19,000円台でも航空券を購入できます。

JAL「ファーストクラス」で提供される機内食は、時間帯によってメニューが異なります。朝食(~10:29)、昼食(10:30~16:59)、夕食(17:00~)と出発便の時間帯による違いだけでなく、同じ1カ月内でも上旬・中旬・下旬に入れ替わりがあります。

その中でも、夕食は各地の有名レストラン、料亭と提携した特別メニュー。1度のフライトだけで体験したいと考えるならば、夕食時間帯を予約したいところです。

この時間帯、日数でのメニューの入れ替えは、ビジネスパーソンが同じ路線を頻繁に搭乗する場合でも楽しめる工夫です。主要路線でレジャー目的の場合は、敢えて時間帯を変えて、機内食のメニューも選びながら楽しむことも良いかもしれません。

ANA「プレミアムクラス」機内食を見てみよう!

ニュース画像 4枚目:全日空 福岡 → 羽田(東京) 搭乗写真:機内食・ドリンク (flytaka78さん撮影)
© FlyTeam flytaka78さん
全日空 福岡 → 羽田(東京) 搭乗写真:機内食・ドリンク (flytaka78さん撮影)
【2021/05 全日空 NH254便 787-8 Dreamliner 福岡 - 羽田(東京)】

主要幹線だけに、あたたかい食事が配膳されました。

ゆっくりと機内食を味わう時間がなかったのはもちろんのこと、機体の揺れへの対応でお味噌汁が配膳されないなど残念な部分はありましたが、久々に乗る「ANA BUSINESS CRADLE」は快適

この搭乗レビューのように、実際のフライトは安定飛行ばかりでは無いため、毎回同じという訳に行かないことも。ただし、空の上のレストランとして機内食を楽しみたいとの目的には十二分に応える内容でしょう。提供される器、お品書きも搭乗しているからこそ楽しめる機内ならではの体験でしょう。

【flytaka78さんの搭乗レビュー】「わずか20分のベルトoff 時間 大急ぎで機内食を完食 FUK→HND」

ニュース画像 5枚目:全日空 那覇 → 羽田(東京) 搭乗写真:機内食・ドリンク (kushir6さん撮影)
© FlyTeam kushir6さん
全日空 那覇 → 羽田(東京) 搭乗写真:機内食・ドリンク (kushir6さん撮影)
【2021/05 全日空 NH462便 Boeing 787-8 Dreamliner 那覇 - 羽田(東京)】
春の素材が多く使われており、大変おいしゅうございました。

2時間超のフライト時間が予定されていると、国内線でも機内食をゆっくり楽しむ時間がありますね。さらに、この搭乗レビューのように国際線用の機材が使用されている場合は、プレミアムクラスを利用し、機内食が提供されるといっそう国際線を利用しているかのような体験に近づけそうです。

コロナ禍でANAも多くの国際線仕様の機材を国内線で投入していますが、JALも国際線仕様の機材を国内線に投入しています。機内食に加えて、国際線の雰囲気に狙いを明確に定めたい時は、JALの777-200ERが投入されている路線を利用する手もありますね。

【kushir6さんの搭乗レビュー】「国際線用機材のプレミアムクラスでプチ国際線気分♪」

ニュース画像 6枚目:全日空 那覇 → 石垣 搭乗写真:機内食・ドリンク (職業旅人さん撮影)
© FlyTeam 職業旅人さん
全日空 那覇 → 石垣 搭乗写真:機内食・ドリンク (職業旅人さん撮影)
【2021/01 全日空 NH1767便 Boeing 737-800 那覇 - 石垣】
■鰤西京焼き
■合鴨のスモーク
■里芋の彩り揚げ、松前数の子
■炊き合わせ(大根煮、芽キャベツお浸し、赤パプリカお浸し)
■椎茸とかんぴょうの混ぜご飯

ANAのプレミアムクラスは国内線の様々な路線に設定されています。那覇/石垣線は時刻表上では1時間ですが、実際の飛行時間はおおよそ40分から50分未満。上記の搭乗レビューのように短い場合でも、きちんとプレミアムサービスが提供されます。ただ、この数々のレビューでも長距離でなく、少しの差額で体験してみたい、という場合には、ANAの短距離路線がお勧めでしょう。

【職業旅人さんの搭乗レビュー】「+3,000円でプレミアムクラス」

ANAの「プレミアムクラス」は、利用時間帯によって朝食(~10:29)、昼食(10:30~13:29)、軽食(13:30~16:59)、夕食(17:00~)と提供されるメニューが変わります。羽田発着の札幌・新千歳、福岡、沖縄・那覇線、大阪・伊丹線、関西線と、それ以外の路線ではメニューが異なります。さらに、伊丹・新千歳・福岡・那覇出発便の夕食は、有名料理店とのコラボレーションメニューで、季節によって工夫されたメニューが用意されています。

例えば、羽田/伊丹線で7月に「バリュープレミアム3」運賃で利用すると、片道24,850円など。閑散期の10月に時期をずらしても、「バリュープレミアム3」運賃は大きく変わらず、プレミアム運賃は36,450円で航空券を購入できます。もちろん、この運賃は出発前にANAラウンジも利用できます。

夕食時間帯に楽しめるメニューは、6月~8月は東京・板橋区蓮根「よし邑」によるメニュー。なお、3月~5月は京都新門前で古民家を改装した「米村」が監修したメニューでした。いずれも季節、監修した調理長の力量を感じさせる内容に仕上げられ、実際に店舗で味わうかのような食事を空の上で楽しむことができます。

FlyTeamの搭乗レビューから、国内線上級クラスの機内食を振り返ってみましたが、いかがでしたか?とても上質な食事を皆さんが国内線の機内で楽しまれたことが伝わってきます。次回の国内旅行計画の参考になれば幸いです。

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