ボーイング、イギリス空軍向けチヌーク14機を契約

ボーイング、イギリス空軍向けチヌーク14機を契約

ニュース画像 1枚目:イギリス空軍 チヌーク イメージ
© RAF
イギリス空軍 チヌーク イメージ

ボーイングは2021年6月22日(火)、イギリス空軍(RAF)向けチヌーク・ヘリコプター14機の製造・納入を契約したと発表しました。対外有償軍事援助(FMS)契約で、アメリカ空軍がボーイングに5億7,800万ドル(日本円:約640億円)で発注しました。イギリス空軍は新たな国防計画で、チヌークの近代化と新造機の導入を発表していました。

納入されるチヌークは、能力向上型のCH-47FブロックIIです。このブロックIIは最高速度が時速300キロメートル(km)、ペイロードは10トンで、人員輸送の場合は55名が搭乗できます。デジタル・コクピット化され、デジタル自動飛行制御装置により、視界の悪い場所でもホバリングが可能で、近代化に伴う安定性と生存率が向上した機体です。さらに機体の軽量化と搭載燃料の増加で、航続距離も延長されています。

イギリス空軍への納入は2026年に開始予定で、オディハム空軍基地に配備されます。チヌーク・ブロックIIを運用する軍隊としては、アメリカ以外で初めてです。この機材導入により、イギリスは同盟国と相互運用性を維持しながら能力の近代化を進め、英連邦内外で重量物の輸送任務に対応します。イギリス空軍はチヌークを40年にわたり運用しており、戦闘任務だけでなく、民間支援を含むさまざまな特殊な輸送任務に対応しています。

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