上野動物園のジャイアントパンダ「シンシン」が2021年6月23日(水) 、元気な双子の赤ちゃんを出産しました。上野動物園でパンダの赤ちゃんが生まれるのは、2017年6月のシャンシャンの誕生以来、4年ぶりです。この出産を祝い、パンダを描いた特別な塗装の飛行機をお届けします!
■FLY!パンダ 特別塗装機
まずは全日本空輸(ANA)の「FLY!パンダ 特別塗装機」。2007年にANAの中国路線就航20周年を記念した特別塗装機で、ボーイング767-300ER型の機体記号(レジ)「JA606A」が使用されました。機体に描かれた白と黒の模様、レドームは鼻を表現しており、横からでも正面からでもパンダをイメージできる塗装が施されていました。
■フェデックスのパンダ・エクスプレス3機
フェデックス・エクスプレスは世界的な航空輸送事業を展開する会社。中国から世界各国へのパンダ輸送も手がけています。この際に、パンダの特別塗装機を運航することがあります。近年では、マクドネル・ダグラスMD-11貨物機の「N585FE」、ボーイング777貨物機の「N892FD」と「N885FD」をパンダ特別塗装機に仕立て、機体にパンダを迎え入れ、送り届けています。
輸送時のパンダたちはVIP待遇で機内に搭乗しています。温度管理はもちろんのこと、笹など食事面でも配慮されています。
■マレーシア航空 A330貨物機パンダ特別塗装
マレーシア航空が2014年、中国からクアラルンプール市内のネガラ動物園に2匹のパンダを輸送。これに合わせて笹を食べる様子のパンダがエアバスA330-200貨物機のレジ「9M-MUD」に描かれました。輸送時に名前が決まっており、男の子「Fu Wa」と女の子「Feng Yi」が胴体に記され、機体に搭乗する時から2匹は歓迎を受けました。
■パンダの里「成都」就航記念の特別塗装
パンダのふるさと、成都への定期便就航に合わせ、機首の部分に微笑むパンダの顔を描いた「スマイル・パンダ」塗装を施したのが、ブリティッシュ・エアウェイズのボーイング777-200ER型、レジ「G-YMMH」です。2013年9月から10月末ごろまでの短い期間の塗装でしたが、日本にも特別塗装で飛来しています。
■パンダの里「成都」拠点の四川航空によるパンダ特別塗装
パンダのふるさと、成都を拠点とした航空会社の四川航空。エアバスA350-900型の1機目のレジ「B-301D」を受領する際に、パンダ特別塗装機を受領しました。エアバスはこの機体の納入時の発表で、中国国内線で運航した後、「パンダ路線」に投入されると国際線のことを表現しました。四川航空はその後、A350-900のレジ「B-306N」もパンダ特別塗装を施し、「パンダ路線」に投入する機材として運用しています。
■中国国際輸入博覧会 特別塗装機「進博号」
中国東方航空がボーイング777-300ER型、レジ「B-2002」を中国国際輸入博覧会(CIIE)とコラボレーションした特別塗装機として運航しています。CIIEの公式マスコットキャラクター、パンダの「ジンバオ」が描かれた機体です。機体の前方には小さく、後部には大きくそれぞれ描かれています。
■カンフー・パンダとのコラボレーション特別塗装機
オーストラリアのジェットスターがエアバスA320型、レジ「VH-VFX」にジャイアントパンダのポーたちを描きました。アメリカの映画会社ドリームワークスによる「カンフー・パンダ 3」とのコラボレーションで実現した塗装です。塗装期間は2016年3月から10月と短い期間でした。
その「カンフー・パンダ」とのコラボレーションによる特別塗装機は、パンダの本場の航空会社、海南航空がボーイング787-9の3機、レジ「B-7302」「B-1540」「B-6998」に特別塗装を施し、3機が編隊飛行する様子を動画で公開したことがあります。
「シンシン」出産、お疲れ様でした!そして多くの飛行機が現在もパンダ塗装で空から応援、見守ってくれています。双子の赤ちゃんたちにも近く、会いに行きたいですね!!