FLRAAプログラム提案のV-280バロー、飛行から兵装開発フェーズへ

FLRAAプログラム提案のV-280バロー、飛行から兵装開発フェーズへ

ニュース画像 1枚目:V-280バロー
© Bell Textron
V-280バロー

ベル・テキストロンは2021年6月24日(木)、アメリカ陸軍の将来型長距離攻撃航空機(FLRAA)プログラムに提案しているV-280バロー(ヴェイラー)の飛行試験を終え、搭載する兵装の開発に重心を移行していくと発表しました。FLRAAプログラムは、2022年夏ごろまでに米陸軍が機種選定し、2030年に初の機体が配備される予定です。

V-280バローの初飛行は2017年12月18日(月)で、3年間の飛行試験プログラムで214時間以上のフライトを重ねています。テスト期間中に低速飛行時の敏捷性、長距離巡航時に305ノットの高速飛行、迅速なミッションシステムの統合など、主要な性能について要求を達成しました。また、陸軍のパイロット5人が15回のフライトで操縦し、整備や歩兵部隊からもフィードバックを得る機会が設けられました。

一連の飛行試験に加え、ベルとバロー開発チームは、兵器システムの開発を進め、V-280バローの全体予算を算出できるデータも提出しています。デジタル技術を活用した信頼性の高い設計システム、運用やメンテナンスを視野に入れたライフサイクルコストを抑制し、持続性の高いシステムを作り上げています。

FLRAAは現在、ベルのV-280バロー、シコルスキー・ボーイング連合のSB>1デファイアント、2機種で選定が進められています。ベルはCD&RR(競争実証・リスク軽減)フェーズIIの取り組みを継続し、主要なサブシステムと概念的な兵器システムの初期予備設計を提供します。

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