ステリア・エアロスペースは2021年6月28日(月)、フランスのメオルトとロシュフォール工場で組み立てられたエアバスA321XLR型の部位を初めて納入しました。ステリア・エアロスペースは、A321XLR前部胴体の6つあるセクションの設計、製造、組立を担当。今回は、A321XLRの前部胴体の6つの部位の3つが納入されました。
ステリア・エアロスペースは、設計と開発をトゥールーズとロシュフォール、基本部品と各部位の準備段階の製造過程をサンナゼール、6つの部位のそれぞれの完成形をメオルトとロシュフォールと、各拠点で分担して業務を進めています。
A321XLR製造にあたりステリア・エアロスペースは、ロボット化、拡張現実、デジタル化などを技術導入で生産ラインを近代化しました。これまでのA321の生産ラインから品質面の向上を図り、製造過程に入っています。
A321XLRは、2023年に初号機納入が予定されている、単通路機として長い航続距離を誇る機種です。A321neoから30%延長された距離を飛行でき、最大で8,700キロメートルを飛行できます。この距離は、およそ10時間のフライトに相当し、ローマ/ニューヨーク間のヨーロッパと北米を結ぶ路線、ロンドン/デリー間などヨーロッパとアジアを結ぶ路線などにも投入可能です。
この性能向上を受け、ステリア・エアロスペースはA320ファミリーの最新客室仕様「Airspace(エアスペース)」向けに新たなコンセプトの「OPERA」シートを開発。単通路機ながら、ワイドボディ機と同等の快適性を実現する客席を投入する計画です。