アメリカ海軍は2021年6月24日(木)、ロナルド・レーガン空母打撃群(CGS-5)がインド洋でインド海・空軍と、統合訓練を実施したと発表しました。空母「ロナルド・レーガン(CVN-76)」は5月19日(水)に横須賀を出港、海上自衛隊との訓練などを実施し、6月14日(月)には南シナ海へ進出、さらにインド洋へ展開しました。
主な演習項目は、対潜戦、異機種間空戦訓練(DACT)などの航空演習、艦艇による低空飛行の航空機検知、ヘリコプターのクロスデッキ、編隊飛行などでした。アメリカ側は第15駆逐戦隊(DESRON-15)や第5空母航空団(CVW-5)の第102戦闘攻撃飛行隊(VFA-102)ダイヤモンドバックスが参加。インド側は、コルカタ級ミサイル駆逐艦「INSコチ(D-64)」、タルワー級フリゲート「INSテグ(F-45)」の艦艇に加え、インド海軍航空隊からP-8I哨戒機、MiG-29K戦闘機、インド空軍からSu-30戦闘機などが参加しました。
インド海・空軍は3月にセオドア・ルーズベルト空母打撃群(GSG-9)と共同訓練を実施。今回は、この訓練をさらに統合を発展させる目的で実施されました。
なお、CGS-5は今後、アメリカ軍のアフガニスタンからの撤退支援にあたるとみられます。中東海域に派遣されている空母「ドワイト・D・アイゼンハワー(CVN-69)」がドッグ入りの時期にあたることから、CVN-76を主力とするCGS-5が代わりに中東地域へ派遣されたとみられます。