日機装、トヨタ出資・開発進むeVTOLに部品供給

日機装、トヨタ出資・開発進むeVTOLに部品供給

ニュース画像 1枚目:Joby Aviationが開発するeVTOL
© Joby Aviation
Joby Aviationが開発するeVTOL

トヨタ自動車が出資、アメリカで電動垂直離着陸機(eVTOL)開発を手がけるJoby Aviation(ジョビィ・アビエーション)は、日機装をサプライヤーに選定しました。日機装は、ジョビィ・アビエーションが手がけるeVTOL構成部品の開発を共同で進めており、その部品を供給します。

このプロジェクトでは、量産段階で製造のしやすさを考慮した最適な設計、競争力あるコスト実現を目指しています。このため複合材部品の設計の初期段階から、日機装はジョビィ・アビエーションに協力しています。

日機装は1983年に世界で初めて、CFRP製カスケードの開発に成功。現在は大型機からリージョナル機まで90%以上の世界シェアを獲得。航空機のナセル、主翼、ドアの製造会社向けに納品実績があり、民間航空機で複合材部品の設計、量産化で30年以上の経験を積み重ねていました。

新型コロナウイルスの影響で世界的に航空市場が低迷しているものの、日機装・航空宇宙事業本部はジョビィ・アビエーションのキーサプライヤー、また新たな市場のeVTOLの開拓に取り組む方針です。

なお、ジョビィ・アビエーションは、パイロット1名、乗客は最大4名で、時速320キロメートルで飛行できる新しいモビリティとして、eVTOL機を開発しています。ヘリコプターより静音性が高く、自由で新しい移動媒体として、2024年の商用飛行開始を目標としています。

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