インド海軍、10機目のP-8I受領

インド海軍、10機目のP-8I受領

ニュース画像 1枚目:インド海軍 P-8I哨戒機
© Boeing
インド海軍 P-8I哨戒機

ボーイングは2021年7月13日(火)、インド海軍へ10機目のP-8I哨戒機を納入したと発表しました。インド海軍向けP-8Iは、ボーイングの発表ベースでは2012年12月に1機目が引渡しされ、2013年に引渡しされた2機と合わせ、3機体制になりインドへフェリーされました。ラジャリ航空基地に2013年5月13日(月)に到着し、インド海軍の運用開始からこれまで、累計で3万飛行時間以上を記録しています。

インド海軍は当初、P-8I哨戒機を8機、装備する予定でした。インド国防省は2016年に追加4機のオプションを行使し、今回はその2機目の納入です。ボーイングは、インド海軍の乗員向け訓練、スペアパーツ、地上支援機材の供給、メンテナンス担当者のサポートなどロジスティクスを含め支援体制を整えています。

ボーイングは2019年に締結した訓練・支援パッケージ契約の一環で、チェンナイのラジャリ航空基地に訓練支援・データ処理センター、コチ海軍航空技術研究所に整備訓練センターを設けています。この地上訓練施設で、インド海軍の乗組員は短期間に任務遂行能力を高め、機上での訓練時間の短縮と、P-8Iの稼働率を高める取り組みも進めています。

インド海軍のP-8Iは、ボーイング737-800型をベースにしたアメリカ海軍向けP-8Aをインド仕様に仕上げた哨戒機です。海上偵察、対潜水艦作戦、電子情報任務に就ており、インドで製造されたセンサーも装備しています。インド海軍は広大なインド洋地域での海上監視能力を強化する目的で導入を決定。インド海軍による導入は、アメリカ海軍に続き2カ国目で、アメリカ以外の国では初めての導入でした。

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