ANA第1四半期決算、航空事業1,701億円の約4割を国際貨物で支える

ANA第1四半期決算、航空事業1,701億円の約4割を国際貨物で支える

ニュース画像 1枚目:全日空のボーイング777貨物機 (南十字星さん撮影)
© FlyTeam 南十字星さん
全日空のボーイング777貨物機 (南十字星さん撮影)

全日本空輸(ANA)や格安航空会社(LCC)のピーチを傘下の航空会社に抱えるANAホールディングスは2021年7月30日(金)、第1四半期決算を発表しました。売上高は前年から63.6%増の1,989億円、営業損失は646億円ですが、前年同期の1,590億円から944億円の改善、経常損失は637億円、四半期純損失は511億円でした。

売上高のうち、航空事業は前年比178%の1,701億円です。内訳は、国際線旅客は129億円、国内線旅客は502億円、貨物は国際線が660億円、国内線が59億円、LCCは39億円でした。航空事業の約40%の収入で下支えする国際線貨物事業は、旅客機を使用した貨物専用便の運航だけでなく、4月から成田/ロサンゼルス線に大型貨物機のボーイング777F型で臨時便を運航。日本・アジア発の自動車部品及び半導体・電子機器や、北米発のアメリカンチェリーなど季節商材を取り込み、四半期ベースで過去最高の売上を記録しました。

旅客事業は、国内線では緊急事態宣言が繰り返される中でも、売上・旅客数とも前年の倍以上、国際線も海外赴任・帰任、アジア発アメリカ行き需要で収入は36%上回り、旅客数は43%増となりました。

LCCは、新型コロナウイルスの影響が続き、4月に国内線の運航規模をコロナ前の水準を上回る規模に拡大したものの、緊急事態宣言などを受けて5月以降は減便を実施。需要に合わせた運航規模の調整が続けられていますが、ワクチン接種に伴う需要回復の時期を見ながら増便するなど、減便・増便ともに機動的な動きを続けます。

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