米陸軍グリーンベレーと第1空挺団がグアムで共同空挺降下 陸自初の訓練

米陸軍グリーンベレーと第1空挺団がグアムで共同空挺降下 陸自初の訓練

ニュース画像 1枚目:アメリカ陸軍C-130Jスーパー・ハーキュリーズから空挺降下する隊員たち
© U.S. Air Force photo by Master Sgt. Richard P. Ebensberger
アメリカ陸軍C-130Jスーパー・ハーキュリーズから空挺降下する隊員たち

アメリカ陸軍第82空挺師団と陸上自衛隊第1空挺団は2021年7月30日(金)、アメリカ軍によるインド太平洋地域での大規模演習「ディフェンダー・パシフィック21」に伴う陸軍演習 「フォージャー21」で、グアムのアンダーセン空軍基地へ空挺降下を実施しました。陸自は7月初旬から8月3日(火)にかけ、米陸軍「グリーンベレー」との実動訓練を計画していましたが、その訓練項目のうち固定翼機で日本からグアム島へ直接飛行し、日米共同で飛行場へ共同空挺降下する陸自初の訓練でした。

ニュース画像 1枚目:長距離飛行後、グアム・アンダーセン空軍基地の上空で空挺降下する隊員
© U.S. Air Force photo by Master Sgt. Richard P. Ebensberger
長距離飛行後、グアム・アンダーセン空軍基地の上空で空挺降下する隊員

今回の訓練実施にあたり、第82空挺師団はサウスカロライナ州のチャールストン統合基地から8,000マイル以上をフライトで移動。途中には空中給油、機内での装備を済ませ、演習「ディフェンダー・パシフィック21」への参加のため、そのまま直接、グアムで空挺降下しました。第82空挺師団は駐屯するノースカロライナ州から世界どこでも18時間以内にアクセスし、任務を瞬時に実行できることを確認し、政府・軍上層部にその能力を証明することも演習の目的に含まれていました。

ニュース画像 2枚目:グアムの早朝に150名以上の隊員が空挺降下
© U.S. Air Force photo by Master Sgt. Richard P. Ebensberger
グアムの早朝に150名以上の隊員が空挺降下

この共同空挺降下には、4機のC-130Jハーキュリーズを使用。グアムの早朝の空から150名以上の隊員が空挺降下しました。米陸軍は4,000名以上が1カ月間に及ぶ訓練に参加し、その能力が試され、陸上での任務遂行時に効果的な展開ができる総合的な能力が確保されました。

さらに、陸自第1空挺団も参加する2国間演習により、日米の空挺作戦能力と共同の相互運用性が確認されました。第1空挺団は、米陸軍と可能な訓練を重ね、相互の信頼関係を築いています。今回のグアムでの演習は、インド太平洋地域に2国の能力を投入できる能力を示しています。

第82空挺師団も今回の陸自の参加について、第1空挺団の計画、準備、実行といずれの段階でもその能力が高く、実際の空挺降下の動作も効率的と、訓練内容を称賛しました。

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