レオナルド、A109ヘリコプター初飛行50周年 ヘリコプター事業拡大の礎

レオナルド、A109ヘリコプター初飛行50周年 ヘリコプター事業拡大の礎

ニュース画像 1枚目:A109ヘリコプターの初飛行
© Leonardo
A109ヘリコプターの初飛行

レオナルドは、A109ヘリコプターの初飛行から50周年を迎え、イタリアが現在のヘリコプターの設計・開発・製造で大きな成功を収めるきっかけとなった機種をアピールしました。1971年8月4日(水)、アグスタA109として初飛行。そのアグスタは、2000年にイギリスのウエストランドと合併して、アグスタ・ウエストランドに代わりました。親会社のフィンメッカニカが2017年にレオナルドへ名称変更し、現在はその一部門、レオナルド・ヘリコプターとなっています。

A109/AW109は、民間、公共サービス、軍事と幅広い市場で多くの派生系が登場しています。航空救急用として山岳地域で活用を想定した軽量化が図られたAW109SPダビンチ、シングルパイロットIFRやデジタルグラスコクピット化されたAW109グランニュー(AW109SP)、スキッドを装着して最新グラスコクピット化されたAW109トレッカーなどに発展しています。

A109/AW109は、マルチロール機、デュアルユース機として現在も生産されており、50年間で1,600機以上が製造・販売され、全世界で50カ国以上の顧客に引き渡しされ、現在も運航されています。日本でも警察、報道、法人利用などとして導入、運航されています。

A109はアグスタ、現在のレオナルドのビジネス拡大にも貢献した航空機でした。プロトタイプの初飛行から4年後、1975年にイタリアとアメリカで型式証明を取得。この機種により、アメリカ市場への参入を果たしたアグスタは、フィラデルフィアに物流センターを設立。現在では、アメリカでレオナルドのAW119、AW139ヘリコプターの製造、AW609試験飛行拠点、メンテナンスサポート、南北アメリカ大陸のパイロット向け訓練施設など総合的なサービスを提供する拠点に発展しています。

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