サーブ、ブラジル空軍向けグリペンE飛行試験 水跳ね試験終了

サーブ、ブラジル空軍向けグリペンE飛行試験 水跳ね試験終了

ニュース画像 1枚目:グリペンE水跳ね試験の様子
© Saab
グリペンE水跳ね試験の様子

サーブは2021年8月11日(水)、ブラジル空軍に納入するグリペンE飛行試験プログラムの一環で、水跳ね試験を完了したと発表しました。雨天時など水溜りが発生した状態の滑走路を離発着する際、機体周りに水が跳ね上げられる「ウォーター・スプレイ(Water Spray)」が発生。水で生じる抵抗で離陸時は通常より距離が必要になり、エンジンへ過剰に水が流入し、エンジン停止の可能性もある状態です。民間機の型式証明取得時にも評価が必須の試験項目となっています。

グリペンEの水跳ね試験は、水浸しの滑走路を様々な速度で通過させ、エンジン、各種センサーを含めた水による影響を特定。おおよそのグリペンE戦闘機が大雨時でも運用できるか確認されました。このテストでの成功により、あらゆる悪天候や不利なシナリオでもグ​​リペンを運航する能力が示されました。

ブラジル向けグリペンE戦闘機の試験飛行は、ガヴィアン・ペイショートのグリペン・フライト・テスト・センター(GFTC)で実施されました。試験はエンブラエルと協力して実施されており、エンブラエルも民間機の水跳ね試験のノウハウの提供と同時に、戦闘機での扱い方に関するノウハウを蓄積しています。

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