ジェットスター・ジャパンが運航開始してから、何かと欠航がメディアで取り上げられていますが、オーストラリアでもそれほど良い成績は収めていないようです。
オーストラリア連邦政府インフラ・運輸・地域経済局の資料によると、2012年6月の数値はジェットスターの欠航率が1.1%で、同じ格安航空会社(LCC)でオーストラリア政府に運航を止められ、再開したばかりのタイガー・エアウェイズは0.7%。ただ、運航している便数は、ジェットスターがタイガー・エアウェイズの5倍もあるため、天候などの条件が一定ではなく、一概に比べるのは良くないかもしれません。2012年1月からの数値をみると欠航率は1.6%で、カンタス航空の1.7%とそれほど変わらなくなります。
ただし、注目は定時出発率と到着率。ジェットスターは1月から6月までの出発率は76.6%と対象の航空会社では最も低く、到着率はヴァージン・オーストラリアのリージョナル路線を運航するATRとフォッカー機材の74.2%、同じくリージョナル路線を運航するカンタスリンクの75.3%につぐ77.6%と定時性は高くありません。
欠航を気にすることも大切ですが、時間に余裕が無い時や、重要な予定が入っている場合ではなく、余裕のある時に利用することがコツのようです。
なお、詳しい数値は以下のとおりです。
■2012年1月から6月の運航実績航空会社名 | 定時出発率 | 定時到着率 | 欠航率 |
---|---|---|---|
ジェットスター | 76.6% | 77.6% | 1.6% |
カンタス航空 | 84.4% | 83.4% | 1.7% |
カンタスリンク | 77.7% | 75.3% | 2.0% |
タイガー・エアウェイズ | 89.5% | 87.8% | 0.5% |
ヴァージン・オーストラリア | 82.8% | 80.9% | 1.3% |
ヴァージン・オーストラリア(ATR/F100) | 80.0% | 74.2% | 1.5% |
全体 | 81.5% | 80.0 % | 1.4% |