JAL、10月から燃油サーチャージ値上げ ケロシン市況上昇と円安で

JAL、10月から燃油サーチャージ値上げ ケロシン市況上昇と円安で

日本航空(JAL)は、2021年6月発券分から徴収を再開した燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)を、10月から値上げします。改定を8月18日(水)付けで、国土交通省に申請しました。航空燃料の価格に影響するケロシン市況は2020年5月を底に上昇基調、円の対ドル為替相場は2021年に入ってから円安基調となり、燃油サーチャージについては徴収額が増える傾向となっています。

燃油サーチャージは、直近2カ月間の燃油市況価格平均に基づいて定期的に見直しされています。シンガポールケロシン市況価格の2021年6月から2021年7月までの平均は、1バレルあたり76.67米ドルでした。同期間の為替平均は1米ドル110.19円で、シンガポールケロシン市況の円貨換算額は8,449円です。

これを受け、10月から11月に発券される航空券の燃油サーチャージは、円貨換算で7,000円を基準とするゾーンBから、8,000円のゾーンCに1段階、運賃額が上がります。具体的には、韓国・極東ロシア行きが600円、韓国・モンゴルを除く東アジア行きが2,800円、グアム・フィリピン・ベトナム行きなどが3,300円、タイ・マレーシア・シンガポール行きなどが5,000円、ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ行きが6,600円、北米・欧州・中東・オセアニア行きが11,600円です。

国際線航空券は330日前から購入が可能。新型コロナウイルスの動向が不確定で先の予約はしにくい状況ですが、留学や親類の訪問等、決まった予定が2022年の春休み、ゴールデンウィーク、夏休み時期などにある場合、値上げ前の航空券予約も判断しておきたいところです。

期日: 2021/10/01 〜 2021/11/30
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