カタール空軍向けF-15QA、奇跡の鳥を意味する「アバビル」と命名

カタール空軍向けF-15QA、奇跡の鳥を意味する「アバビル」と命名

ニュース画像 1枚目:飛行するF-15QA
© Boeing
飛行するF-15QA

ボーイングは2021年8月25日(水)、アメリカ空軍とカタール空軍(QEAF)と共に「F-15QA アバビル(Ababil)」の命名式典を開催しました。アバビルは鳥の群れを表現し、イスラム教では奇跡の鳥を意味します。このF-15QA戦闘機は、引き渡し前のパイロット訓練を経て、2021年後半にカタールへフェリーされる予定です。

カタール空軍向けF-15QAは2020年4月14日(火)に初飛行。製造されたセントルイス・ランバート国際空港から離陸し、およそ90分間の飛行時間でした。カタール空軍は、対外有償軍事援助(FMS)でこの機種を導入する予定で、機体の製造、パイロットや整備員の教育訓練の契約は、アメリカ空軍を通じてボーイングが契約しています。

ボーイングは2021年初め、カタール空軍への納入に向けパイロット訓練、整備訓練やロジスティクスサポートを開始しました。ボーイングは2024年までに、F-15QAが配備されるカタールのアル・ウデイド空軍基地に搭乗員とメンテナンス訓練センターを開設・運営します。さらに、納入後は部品の供給と後方支援を提供します。

カタール空軍向けF-15QAは、サウジアラビア空軍向けF-15SAを基に開発。フライ・バイ・ワイヤや先進コクピット・システム(ACS)、AN/APG-82(V)1 AESAレーダー、赤外線捜索追跡システム(IRST)、デジタル電子戦装置、世界最速のミッション・コンピューターを導入しています。

このF-15QAをベースに、ボーイングはアメリカ空軍向けに最新のF-15EXイーグルllを開発。アメリカ空軍へ2021年3月に初号機が納入されています。

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