JAXA実験用航空機ドルニエ「MuPAL-α」、最後の一般道横断 驚きと惜しむ声

JAXA実験用航空機ドルニエ「MuPAL-α」、最後の一般道横断 驚きと惜しむ声

ニュース画像 1枚目:飛行中の「MuPAL-α」 (YAMMARさん撮影)
© FlyTeam YAMMARさん
飛行中の「MuPAL-α」 (YAMMARさん撮影)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の固定翼機として1988年から活躍してきた実験用航空機、ドルニエ228型が近く退役する模様です。JAXAのTwitterで「格納庫から一般道を渡って飛行場へ向かう姿を見るのは今日が最後」と動画を紹介、その動きに改めて驚きと惜しむ声が寄せられています。

調布飛行場に隣接し、JAXAの調布航空宇宙センター飛行場分室があり、JAXAの格納庫から飛行場、またはその逆に向かう場合には一般道を横断する必要があります。Twitterで紹介されている様子は、まさに一般道を通行する様子で、「ちょっと寂しくなりますが貴重な映像が観れて良かった」「こんな感じで横断することがあるのですね」「次回の公開日にはいないのか、寂しい」と、一般道の横断への驚きとともに、退役への寂しさの声が寄せられています。

ニュース画像 1枚目:JAXA格納庫と調布飛行場の間の一般道横断は名物だった (だびでさん、2018年撮影)
© FlyTeam だびでさん
JAXA格納庫と調布飛行場の間の一般道横断は名物だった (だびでさん、2018年撮影)

このドルニエ228は、多目的実証実験機(Multi Purpose Aviation Laboratory)の略称から「MuPAL-α(ミューパル・アルファ)」という愛称が付けられました。「α(アルファ)」ギリシャ語で「飛行機」を表す単語の頭文字です。MuPALでも「MuPAL-ε(ミューパル・イプシロン)」という愛称の機体を以前、JAXAが保有していましたが、こちらはヘリコプターでした。「ε(イプシロン)」がヘリコプタを意味するギリシャ語から付けられており、この2機体制でさまざまな航空機に搭載する機器の実験、あるいは空港設備の試験を実機で検証するなど、取り組んできました。

「MuPAL-ε」はすでに退役し、現在はあいち航空ミュージアムでの展示機となっています。「MuPAL-α」として活躍したドルニエ228も今後の行く末が注目されます。

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