ソフトバンク孫会社のマンモス・フレイターズ、777-200LR貨物機改修に着手

ソフトバンク孫会社のマンモス・フレイターズ、777-200LR貨物機改修に着手

ニュース画像 1枚目:マンモス・フレイターズ、777-200LRMF イメージ
マンモス・フレイターズ、777-200LRMF イメージ

ソフトバンク・グループ子会社でオルタナティブ投資の資産運用事業を手がけるフォートレス・インベストメント・グループは2021年9月、設立した子会社を通じたボーイング777型旅客機の貨物機改修事業に着手したと発表しました。フォートレスが出資し、2020年12月にソフトバンクの孫会社としてマンモス・フレイターズを設立。フォートレスの資金力と、マンモスの設立に関わった2人の航空機改修に造詣の深いCEOたちにより、2023年後半にはアメリカ連邦航空局(FAA)によるGEエンジン搭載の777-200LR、777-300ERの2機種の旅客機から貨物機へ改修する追加型式証明書(STC)取得と運航開始を目指しています。この貨物改修機は、「777-200LRMF」「777-300ERMF」となる予定で、「Mammoth Freighter」の「MF」が型式に付く模様です。

マンモスは、デルタ航空で使用されていた777-200LRを10機取得済みです。この機材を貨物機に改修し、貨物運航会社にリース、または売却を目指しています。777-200LR旅客機の貨物改修機は「777-200LRMF」プログラムとして着手。設計やエンジニアリングを経て、製造段階に入っています。改修前に機体の適合性を確認する試験飛行をすでに終え、実際の機体改修は2022年第2四半期に開始します。Flightrader24のデータでは、2021年7月に最後にフライトしている「N705DN」が最初の改修機になることが想定されます。

ニュース画像 1枚目:デルタ航空で旅客機として運航されていた「N705DN」 (冷やし中華始めましたさん撮影)
デルタ航空で旅客機として運航されていた「N705DN」 (冷やし中華始めましたさん撮影)

777-200LRMFは、650立方メートルに最大搭載量は約105トンです。777-300ERMFは、814立方メートルに最大搭載量は約99.7トンです。STC取得は777-200LRMFが先行し、777-300ERMFについても間を置かずに取得する見込みです。入手済みの機材に加え、市場で運航されている機材を対象に、運航会社や機体所有者向けにその資産を旅客機から貨物機に改修し、運用の柔軟性を提供する方針です。

747-400型やMD11型と比べ、777-200LRと777-300ERは運用時の経済性が優れ、消費燃料や炭素排出量が少なく、世界的に高まる環境意識にも777貨物専用機は対応できます。長距離で速達性の高い貨物輸送、eコマースなどの対応には、新機材より手頃な価格で入手できることもメリットです。

ボーイング777型の旅客機からの貨物専用機への改修では、GEキャピタル・アビエーション・サービスがイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)と共に、ボーイング777-300ERSF(SF:Special Freighter)の開発とSTC取得を目指しています。こちらはイスラエルでの改修に着手しており、韓国やエチオピアでの改修作業を手がける協力企業の開拓など、一歩先に進んでいます。コロナ禍で退役した777-200LR、777-300ERの旅客機も多く、今後は貨物専用機として新たな活躍の場を見つける機体も多くなりそうです。

■マンモス・フレイターズ取得の777-200LR
N701DN、N702DN、N703DN、N704DK、
N705DN、N706DN、N707DN、N708DN、
N709DN、N710DN
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