無人機MQ-25スティングレイ、F-35Cに空中給油 年末の空母試験に向け準備

無人機MQ-25スティングレイ、F-35Cに空中給油 年末の空母試験に向け準備

ニュース画像 1枚目:MQ-25スティングレイとF-35CライトニングIIの空中給油
© Boeing
MQ-25スティングレイとF-35CライトニングIIの空中給油

アメリカ海軍とボーイングは2021年9月13日(月)、無人航空機MQ-25スティングレイとF-35CライトニングIIによる初の空中給油試験を実施しました。空母搭載に向け、着実に空中給油に対応できる機種の確認を進め、2021年末から予定されている空母の飛行甲板での離発艦や空中給油などの試験に備えています。今回の試験では、ボーイングのMQ-25試験機「T1」と、アメリカ海軍第23試験評価飛行隊(VX-23)のF-35Cによるコンタクトで、ミッドアメリカ・セントルイス空港付近の上空で実施されました。

試験では3時間の飛行中、MQ-25とF-35Cの編隊飛行の評価をはじめ、航跡やスティングレイのホース(ドローグ)調査を実施。各種確認を経て、高度10,000フィート(約3,000メートル)でMQ-25からF-35Cへ空中給油を実施しました。

MQ-25は、6月にF/A-18スーパーホーネット、8月にE-2Dアドバンスドホークアイとそれぞれ空中給油を実施。アメリカ海軍の空母に搭載を予定しているMQ-25は、海軍の他の機種とも空中給油を重ね、試験飛行中に取得されたデータ分析を経て、実際の運用時のガイダンスや制御の調整などを判断します。このMQ-25は2021年末にノーフォーク海軍基地へ移送され、空母の飛行甲板での離発艦や空中給油など各種試験に臨む予定です。

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