CH-53Kキングスタリオン、初の輸送任務はMH-60Sナイトホーク回収

CH-53Kキングスタリオン、初の輸送任務はMH-60Sナイトホーク回収

ニュース画像 1枚目:ホギュ山の渓谷からMH-60Sナイトホークを吊り下げ近隣の飛行場へ輸送
ホギュ山の渓谷からMH-60Sナイトホークを吊り下げ近隣の飛行場へ輸送

アメリカ海兵隊は2021年9月5日(日)、CH-53Kキングスタリオンによる初の輸送任務に成功したと発表しました。この日、第1海兵運用試験飛行隊(VMX-1)のCH-53Kは、カリフォルニア州のホギュ山から7月に任務飛行中にハードランディングしたMH-60Sナイトホークを回収。CH-53Kが実任務で、期待されている重量物の輸送能力を試された初めての事例になり、その能力を十分に発揮しました。

回収されたMH-60Sは、標高3,600メートル付近で険しい山岳地帯の尾根に着地。この事案発生当時、このナイトホークは登山者の捜索救助活動を支援している最中で、乗務していた隊員4名は全員、負傷なく救助されています。機体回収では、海軍、海兵隊ともリソースを使用しており、CH-53Kキングスタリオンが投入されない場合、機体を分解するしか方法がありませんでした。

空輸当日まで、およそ2週間かけて現地での事前作業から吊り上げ、その空輸方法など徹底的に計画が練りあげられました。CH-53Kは、高温高地の環境でも約14トンを半径約200キロメートルの地点に輸送できる設計が採用されており、現用のCH-53Eから約3倍の輸送能力を発揮します。このため、初任務で輸送した重量はおよそ7トン弱のMH-60S、そしてホギュ山から飛行場のある街のビショップまでの距離は40キロメートル(km)超と、その性能を発揮する十分な環境でもありました。

CH-53Kは、CH-53Eスーパースタリオンとほぼ同じ大きさですが、軽量化が図られ、輸送能力が向上しています。グラス・コクピットやフライ・バイ・ワイヤ操縦システム、先端に下反角のある第4世代ローターブレード、整備の楽な弾性ローターヘッド、アップグレードされたエンジン、空軍と共通のパレット・カーゴ・レール、改善された貨物懸吊装置などにより、生存性、信頼性、整備性の改善が図られています。

ニュース画像 1枚目:近隣のビショップまでMH-60Sを輸送したCH-53K
近隣のビショップまでMH-60Sを輸送したCH-53K
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