クルードラゴン、宇宙旅行から帰還 世界初の民間人による軌道周回

クルードラゴン、宇宙旅行から帰還 世界初の民間人による軌道周回

ニュース画像 1枚目:フロリダ沖に着水するクルードラゴン
© Inspiration4
フロリダ沖に着水するクルードラゴン

スペースXの宇宙船「クルードラゴン」によるミッション「インスピレーション4」が現地時間2021年9月18日(土)19時6分、フロリダ州ケネディスペースセンター沖合いの大西洋に無事に着水し、3日間の宇宙周回から帰還しました。ファルコン9ロケットで9月15日(水)、フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターから打ち上げられ、世界で初めて搭乗した人たち全て民間人による有人宇宙飛行が完了しました。

打ち上げ後、クルードラゴンは上空約575キロメートル(km)の軌道に投入され、3日間にわたり周回。高度575kmの軌道は、ISSの400kmより高く、クルードラゴンとしても初めてのことでした。これまでの宇宙飛行の周回軌道でも、過去5番目の高さを記録しています。

クルードラゴンによる今回のミッションは、いくつかの記録を達成しています。軌道周回で初めて搭乗員がすべて民間人による有人宇宙飛行をはじめ、初の黒人女性宇宙船パイロット、義肢の方による初の宇宙飛行、スペースXが同時に3つの宇宙船を操作した初めての事例などがあげられます。また、このミッションに合わせて実施されていた慈善事業の募金活動では約1億5400万ドル(約170億円)を調達しました。

この記事に関連するニュース
メニューを開く