固定翼・V字尾翼・プロペラ8つの新たな空飛ぶ自動車、2023年に初飛行

固定翼・V字尾翼・プロペラ8つの新たな空飛ぶ自動車、2023年に初飛行

ニュース画像 1枚目:エアバスが発表した新たな空飛ぶ自動車「CityAirbus NextGen」
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エアバスが発表した新たな空飛ぶ自動車「CityAirbus NextGen」

エアバスは2021年9月21日(火)、新たな空飛ぶ自動車「CityAirbus NextGen」を発表しました。プロトタイプの初飛行は、2023年に計画されており、現在は詳細設計段階にあります。機体デザインは、固定翼に8つの電動プロペラを搭載し、V字尾翼を採用しています。乗客は最大4人が搭乗でき、航続距離は80キロメートル、巡航速度は時速120kmで、都市間を結ぶ移動や、都市内での移動が想定されています。また、ゼロ・エミッション・フライトを実現し、環境に優しい空飛ぶ自動車をめざしています。

ニュース画像 1枚目:後ろから見た「CityAirbus NextGen」
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後ろから見た「CityAirbus NextGen」

エアバスは2015年ごろから構想していたCityAirbusは、4つのプロペラを装備し、4人が搭乗できる機体で試験飛行を重ねてきました。地上と飛行テストを実施し、その飛行距離は約1,000kmにも及んでいます。この機体で縮小サイズの飛行試験、風洞試験も繰り返したデータの蓄積を経て、現在の新たな機体の詳細設計段階にあります。公開されている画像では、プロペラの配置は主翼の前方に2つ、後方に4つ、V字尾翼の左右上部に2つとなっています。これにより、飛行中は65デシベル以下、着陸時は70デシベルで、最大音量でも高速走行中の自動車内程度に収める計画です。

ニュース画像 2枚目:エアバスがこれまで飛行試験などを実施していた「CityAirbus」
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エアバスがこれまで飛行試験などを実施していた「CityAirbus」

プロトタイプの2023年の飛行後は、ヨーロッパ航空安全庁(EASA)による最も厳しいカテゴリの認証基準に当たる「EASA SC-VTOLエンハンスドカテゴリ」の要件を満たす確認が行われます。型式証明を取得は2025年ごろを見込んでいます。これにより、エアバスは環境や交通渋滞など社会問題に対応しながら、新たな都市移動の市場を作り出します。この際には、航空交通管理も自動化されるシステムの導入もめざしています。

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