ベル407GXiヘリコプター、フェリーフライトで大西洋横断飛行

ベル407GXiヘリコプター、フェリーフライトで大西洋横断飛行

ニュース画像 1枚目:ベル407GXiでフェリーフライト中のマクシム・ルノフさん
© Bell Textron
ベル407GXiでフェリーフライト中のマクシム・ルノフさん

ベル・テキストロンは2021年9月23日(木)、計器飛行方式(IFR)キットを搭載したベル407GXiヘリコプターをウクライナ企業に納入したと発表しました。この機体の納入にあたり、407GXiはウクライナまで運ばれるフェリーフライトで、13カ国を経由し、大西洋横断飛行を達成しました。通常、ヘリコプターの顧客への納入は異なる大陸または長距離の場合、航空貨物や船便のコンテナなどで輸送されます。今回は、定期便で使用される旅客機のように、納入された場所から実際のフライトで、ウクライナへ到着しました。

この機体は、カナダのミラベルで引き渡しされ、グリーンランドの氷山、アイスランドの火山や滝、スイスのアルプスなどを経由し、ウクライナに到着しました。このフェリーフライトは、この機体の所有者で、13年間のヘリクラブのパイロットの経歴があるマクシム・ルノフさんが運航しました。フェリーフライトで難所の大西洋横断は、グリーンランドからアイスランド、フェロー諸島、スコットランドのシェトランド諸島を経由したと見られます。

ニュース画像 1枚目:大西洋横断を実現したベル407GXi
© Bell Textron
大西洋横断を実現したベル407GXi

ベル407は1995年6月に初飛行、これまでに1,600機超が製造されています。大西洋横断を実現したベル407GXiはベル407の最新の派生系で、カタログ上の航続距離は最大393ノーティカルマイル、約720キロ超を飛行できます。ガーミン製のヘリコプター用に設計されたG1000HNXiシステムを搭載し、夜間の有視界飛行方式(VFR)や視界不良環境(DVE)でも地形認識や警告システム(HTAWS)による障害物回避機能でパイロットの認識を支援する統合アビオニクスが搭載されています。IFR認証はアメリカ連邦航空局(FAA)から2019年に取得していました。

メニューを開く