F-16戦闘機がセスナ機をインターセプト 国連総会中のニューヨーク上空で

F-16戦闘機がセスナ機をインターセプト 国連総会中のニューヨーク上空で

ニュース画像 1枚目:ニューヨーク上空、画像の戦闘機はF-15
© U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Corey Hook
ニューヨーク上空、画像の戦闘機はF-15

国連総会が開催されているニューヨークで2021年9月20日(月)、セスナ182をF-16戦闘機がインターセプトする事案が発生しました。当時のニューヨーク上空には、飛行に関する情報ノータム(NOTAM)でTFR(Temporary Flight Restrictions)が発出されている状況。最近の日本での状況に置き換えると、オリンピック開催期間中の競技場上空、あるいは天皇陛下の即位礼の際の都心上空など、普段は飛行できる場合でも特別に事情がある場合、飛行禁止が設定されている場合があり、ニューヨークも同様の状態でした。

飛行禁止区域に侵入したのは、マンハッタンから北におよそ80キロメートルほどの場所、ウエスト・ポイントのアメリカ陸軍士官学校に所属する教官パイロットだったことが分かっています。北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)によると、今回はインシデントなどの発生はなく、セスナ機はF-16の誘導により、無事に飛行禁止区域から出ました。

不明な航空機が侵入しようとする場合、戦闘機が非常事態を想定して現場に駆けつけます。世界各国の要人が集まる際の体制が確認できたことは幸いなことでした。おそらく今回の士官学校所属の教官パイロットはNOTAMやTFRなどを見ないでフライトしたことが考えられ、戦闘機出動につながったと想定されます。なお、この事案についてはアメリカ連邦航空局(FAA)が詳細を調査している模様です。

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