ボーイング、767-300貨物機の改修ライン 広州のGAMECOに新設

ボーイング、767-300貨物機の改修ライン 広州のGAMECOに新設

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© Boeing
767-300貨物改修機 イメージ

ボーイングと広州エアクラフト・メンテナンス・エンジニアリング・カンパニー(GAMECO)は2021年9月28日(火)、ボーイング767-300改修貨物機(BCF:ボーイング・コンバーティッド・フレイター)に対応する改修ラインを設けると発表しました。珠海エアショー(中国国際航空航天博覧会)で調印が締結されました。世界的に航空貨物需要の引き合いが高く、ボーイングが改修施設を追加契約しました。GAMECOは2022年に新たな格納庫を開設し、767-300BCF改修施設とします。

GAMECOは、ボーイング737-800BCFプログラムで旅客機から貨物機への改修を手がけています。この改修の実績が買われ、中型ワイドボディ機の767貨物機改修でも専門知識や実証済みの技術を活かすことが期待されています。GAMECOは、767-300BCF改修を手がける中国初のMRO企業になります。また、737-800BCFと767-300BCFの両機種を改修する唯一のMROにもなります。

ボーイング767-300BCFの改修ラインは、シンガポールのSTエアロスペース、台湾のエバーグリーン・アビエーション・テクノロジーズ(EGAT)に設けられています。今後20年間で、1,720機の貨物機への改修が必要になるとの予測をボーイングは公表。このうち、ワイドボディ機の改修は520機で、さらにそのうち40%はアジアでの需要と見込んでいます。こうした予測に基づき、中国での767-300BCF改修施設の開設となりました。なお、ボーイングは767-300BCFで95機超の契約とコミットメントを獲得しています。

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