三菱重工業は2021年9月28日(火)、防衛装備庁へSH-60L試作機2機を納入したと発表しました。海上自衛隊向け哨戒機・能力向上型のSH-60Lは2021年5月、県営名古屋空港で初飛行し、今回の納入に向けて確認試験が重ねられてきました。
SH-60Lは、海上自衛隊が運用するSH-60K哨戒機を改良し、能力を向上させた新たな機種です。特に、潜水艦の静粛化・ステルス化に対応し、浅海域を含む日本周辺海域で対潜戦の優位性確保と、海賊対処を含む日本周辺での各種事案に対応できる能力獲得を目的として開発が進められてきました。
試作機2機は今後、海上自衛隊厚木航空基地で2021年度から2023年度にかけて、性能確認試験が実施される予定です。厚木での飛行は、2日から3日に1回の頻度で、日中時間帯の約3時間程度が予定されています。厚木基地はSH-60Kの後方支援能力があり、艦艇配備先の横須賀基地に近いことなどが試験実施の選定理由です。
■三菱重工が手がけるSH-60シリーズ諸元SH-60L | SH-60K | SH-60J | |
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全長 | 19.8m | 19.8m | 19.8m |
全幅 | 16.4m(ローター回転時) | ローター回転時:16.4m 折りたたみ時:3.3m | 16.4m(ローター回転時) |
全高 | 5.4m | 5.4m | 5.2m |
エンジン | T700-IHI-401C2×2 | T700-IHI-401C×2 | T700-IHI-401C×2 |