イギリス空軍(RAF)は2021年9月30日(木)、ウェセックス伯爵エドワード王子の出席を得て、早期警戒管制機(AWACS)「セントリー AEW. Mk1(E-3Dセントリー)」の退役記念式典を開催しました。RAF名誉准将のウェセックス伯爵が観閲官となり、部隊のパレードを見守りました。記念式典では、E-3Dセントリーによる飛行展示も実施されました。
イギリス空軍第8飛行隊は、1972年から運用したアブロ シャクルトン「AEW.2」を更新し、1991年から「セントリー AEW. Mk1」を情報収集・警戒監視・標的補足・偵察(ISTAR)機として運用してきました。AEW. Mk1は、バルカン半島やイラク、アフガニスタンにも派遣され、30年間にわたり、北大西洋条約機構(NATO)と協力しながら、イギリスの防衛にあたりました。
最後の作戦は「オペレーション・シェイダー」で、中東でのISILと対峙する作戦に従事。RAFは8月初旬にAEW. Mk1がワディントン空軍基地に帰還したと発表していました。このセントリーAEW. Mk1は、2021年末に完全退役します。この更新機には、ボーイング737-700型をベースとしたE-7ウェッジテイル/AEW Mk1偵察機が導入され、ロジーマス空軍基地に配備されます。