ユナイテッド航空、2022年にP&W搭載777型の運航再開 日本は未定

ユナイテッド航空、2022年にP&W搭載777型の運航再開 日本は未定

ニュース画像 1枚目:ユナイテッド航空、P&W製エンジン搭載のボーイング777 イメージ (OMAさん 2018年3月撮影)
© FlyTeam OMAさん
ユナイテッド航空、P&W製エンジン搭載のボーイング777 イメージ (OMAさん 2018年3月撮影)

ユナイテッド航空は、2022年にはプラット・アンド・ホイットニー(P&W)製エンジン搭載のボーイング777型の運航を再開する予定です。日本の航空会社では日本航空(JAL)が13機、全日本空輸(ANA)が19機、計32機が運航停止時点で保有しており、現在は航空局の指示に従い運航停止しています。航空局は、運航停止の解除見通しについて「未定」とコメントしています。

運航停止は、2月20日(土)にユナイテッド航空のデンバー発ホノルル行きUA328便、P&W製エンジン搭載のボーイング777型が離陸直後に右エンジンのインレットが分離し、出発空港に引き返した事案発生を受けた対応です。この事案以前の2020年12月、日本航空(JAL)のJAL904便、P&W製エンジンを搭載したボーイング777-200型の左側第2エンジンの破損が発生し、JAL、ANAとも対象機材の詳しい点検など実施済みでした。

JALはすでにP&W製エンジン搭載のボーイング777型の全機を退役させたものの、機体は国内に残っています。ANAは、4月末にP&W製エンジン搭載のボーイング777型は17機で、2021年度中に2機退役し、2022年3月末時点で15機とする計画を発表しています。いずれも、運航停止が解除されないと、日本から海外への売却や解体に伴うフェリー便、または定期便の運航ができません。

ユナイテッド航空のP&W搭載のボーイング777型は52機で、運航再開後はコロナ禍からの回復需要への対応で定期便に投入される予定です。こうした施策により、2022年夏にはヨーロッパ、中南米、インド、アフリカ、中東への運航便数は過去最高水準に達する見通しも示しています。

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