ボーイング、737 MAXは月産31機から増産 787は納入再開で月産5機に

ボーイング、737 MAXは月産31機から増産 787は納入再開で月産5機に

ニュース画像 1枚目:ボーイング エバレット デリバリーセンター
© Boeing
ボーイング エバレット デリバリーセンター

ボーイングは、2021年第3四半期決算発表に合わせ、民間航空機の納入・製造機数の計画についてアップデートしました。特に、737 MAXの生産体制、製造ラインに問題を抱える787の動向が注目されています。737 MAX型は2件の墜落事故後の運航停止から納入再開後の増産状況について、ボーイング787型は機体後部の炭素繊維複合材と胴体結合部の製造過程の課題とその月産体制を発表しています。

737 MAXは、第2四半期に電気系統で問題があるとの理由で納入が一時停止されましたが早期に問題を解決。第3四半期は66機が納入され、第1四半期の63機と同レベルに戻っています。ただし、墜落事故による納入への影響が無い2018年は、毎四半期130機超が納入されており、これを比べると半分に止まっています。

アメリカ連邦航空局(FAA)が飛行再開を承認した2020年11月以降、195機超が引渡しされ、現在までに31社の200機以上が定期便の運航を再開しています。これを受け、737 MAXの生産体制は第3四半期に月産19機のところ、2022年初頭に月産31機へ拡大する取り組みを進めています。さらに、月産機数の増加に向け、ボーイングは適切な時期を見計らっています。

787は5月から納入が止まっており、ボーイングの製造工程の検査、作業やり直しを継続して対処しています。現在もアメリカ連邦航空局(FAA)が求める対応を継続していると説明しています。10月には、全日本空輸(ANA)にボーイング787-9型の「JA936A」が引渡しされており、月産2機の体制は、本格的な納入再開に合わせ月産5機まで引き上げる計画です。

■ボーイングの2018年以降の四半期別納入機数
2021年1四半期2四半期3四半期4四半期累計
737635066179
7471124
767581124
77768620
787212014
Total777985241
2020年1四半期2四半期3四半期4四半期累計
7375433143
74701135
76710461030
7776451126
78729713453
Total50202859157
2019年1四半期2四半期3四半期4四半期累計
737892459127
74722127
7671210101143
7771012111245
78736423545158
Total149906279380
2018年1四半期2四半期3四半期4四半期累計
737132137138173580
74721216
7674541427
7771213121148
78734383439145
Total184194190238806
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