統合幕僚監部は2021年10月31日(日)、中国の3機が東シナ海から太平洋へ飛行したと発表しました。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応しています。
飛行は上海方面から宮古海峡を抜けて太平洋へ進出し、Y-9情報収集機1機、Y-9哨戒機2機の計3機が北緯22〜24度付近の異なる場所で周回飛行し、往路と同じ航路で上海へ戻りました。公開されている画像では、Y-9哨戒機2機のうち、1機は尾翼に「82012」と記されています。
Y-9は、アントノフAn-12をライセンス生産したY-8を、中国が独自に改良したターボプロップ4発の輸送機です。飛来した情報収集機は機首のノーズ部分と胴体横の細長いアンテナによる電子情報収集(ELINT)機能からY-9JBとみられます。