ANAなど、大阪で空飛ぶクルマ実現へ実証実験 ヘリ活用で騒音・利便性調査

ANAなど、大阪で空飛ぶクルマ実現へ実証実験 ヘリ活用で騒音・利便性調査

ニュース画像 1枚目:「都市内ポート」として使用されたオリックス本町ビルからの大阪市街地
© ANA / オリックス
「都市内ポート」として使用されたオリックス本町ビルからの大阪市街地

ANAホールディングス(ANAHD)、オリックス、ヒラタ学園は2021年11月10日(水)と11月11日(木)の2日間、大阪市内中心部で「空飛ぶクルマの実現に向けた実証実験」を実施しました。大阪府の補助金を活用した取り組みで、利便性の高い場所を離着陸場と想定し、「都市型航空交通事業の実現」に向けた調査事業です。

離着陸地点は、大阪市西区西本町1丁目のオリックス本町ビル屋上とし、関西国際空港、神戸空港からヒラタ学園のエアバス・ヘリコプターズEC135型を飛ばし、ビル屋上やその内部、地上、経路下など周辺の騒音を測定し、空飛ぶクルマメーカーから提供された音データと比較検証するものです。さらに、 ヘリコプターを空飛ぶクルマに見立て、地上交通機関のみを利用した場合と移動時間の比較検証、離着陸場に設置する充電設備の調査が行われました。

ニュース画像 1枚目:実験に使用されたEC135「JA140H」
© ANA / オリックス
実験に使用されたEC135「JA140H」

実験は、空港振興・環境整備支援機構の航空環境研究センター、関西電力、空飛ぶクルマを開発するSkyDrive、岡山航空、関西エアポートと関西エアポート神戸の協力を得て、実施されました。

ANAHDは、2025年の大阪・関西万博で空飛ぶクルマと呼ばれ、ゼロ・エミッションの電動垂直離着陸航空機(eVTOL)を利用し、関西圏で都市型航空交通の運航実現を目標としています。航空事業で培ってきた安全・安心な運航の知見を、交通利便性の高い都市中心部に設けた発着点「都市内ポート」と空港をつなぎ、移動時間短縮・時間価値の提供を目指しています。地上インフラや法制度など運航環境の整備が必須で、官民連携や関連するステークホルダーと連携しながら推進します。

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