ANAで21機活躍した「トライスター」、250機製造で現役は何機?

ANAで21機活躍した「トライスター」、250機製造で現役は何機?

ニュース画像 1枚目:パール大山さん 1981年2月25日撮影  ロッキード L-1011-385-1 トライスター1 イースタン航空 (〜1991)
© FlyTeam パール大山さん
パール大山さん 1981年2月25日撮影 ロッキード L-1011-385-1 トライスター1 イースタン航空 (〜1991)

大量輸送時代を迎える1970年代に活躍したロッキード L-1011 トライスターは1970年11月16日、初飛行を成功させました。日本では1974年に全日空(ANA)が導入し、1995年まで運航されました。いまでは珍しい3つのエンジンを備えたその独特のスタイルは印象的で、記憶されている方も多いのではないでしょうか?250機製造されたうち、現在は1機が現役です。

当時の航空輸送には、大量輸送に加えて大陸横断も可能な航続力が求められ、エンジン停止時の推力低下などの技術的な問題で3発機が開発されました。ライバル機としては、ダグラスが開発したDC-10型機が同じ3発ジェット機として有名です。DC-10型機の第2エンジンは、尾翼に刺さるようにまっすぐ取り付けられました。一方のトライスターの特徴は、尾翼にS字を描くような形状で取り付けられた点です。

ライバル機:マクドネル・ダグラス DC-10型

ニュース画像 1枚目:tassさん 2010年8月8日撮影 N129AA マクドネル・ダグラス DC-10-10 アメリカン航空
© FlyTeam tassさん
tassさん 2010年8月8日撮影 N129AA マクドネル・ダグラス DC-10-10 アメリカン航空

全日空 L-1011 トライスター 1974〜1995年

全日空では21機が導入されました。同社初めての国際線の東京・グアム線にも、このトライスターが使われました。

ニュース画像 2枚目:Gambardierさん 1988年8月6日撮影 JA8508 ロッキード L-1011-385-1 トライスター1 全日空
© FlyTeam Gambardierさん
Gambardierさん 1988年8月6日撮影 JA8508 ロッキード L-1011-385-1 トライスター1 全日空

イースタン航空、トランス・ワールド航空、デルタ航空などで導入されましたが、受注は伸びず、250機が製造され、1984年に生産を終了しました。ロッキードが製造した最後の旅客機となりました。

ニュース画像 3枚目:サンドバンクさん 1988年4月9日撮影 N755DL ロッキード L-1011-385-3 トライスター500 デルタ航空
© FlyTeam サンドバンクさん
サンドバンクさん 1988年4月9日撮影 N755DL ロッキード L-1011-385-3 トライスター500 デルタ航空

2021年11月現在、このトライスターは1機のみ現役で運航されています。ノースロップ・グラマンの社有機「スターゲイザー」として、ペガサスXLロケットの打ち上げで活躍しています。

ニュース画像 4枚目:ノースロップ・グラマン「スターゲイザー」
© Northrop Grumman Corporation
ノースロップ・グラマン「スターゲイザー」
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